うっ! クサイ! これはおかしい・・・
アジアンテーストを求める時、以前に比べその調味料の種類はすごく増えましたね。
中華系の鶏ガラスープやラー油、豆板醤などはその走りでかなり以前からありましたが、最近は、韓国系、タイ系、ベトナム系に至るまで大抵のものは専門店へ行かずとも近所のスーパーで手に入ります。
そのエスニック系調味料をそこそこ品揃えしているメーカーに○ウキ食品があります。
先日、生春巻きを作ろうと家内が近くの生協さんで、材料を購入してきました。
エビ、はるさめ、椎茸、きゅうり、大根、ニンジン、ニラ、香草・・・
それに肝心のライスペーパー。
ライスペーパーとタレ(ソース)は○ウキ食品さんのものを使いました。
調理中のキッチンで家内が言うには・・・・・
「20枚入りのライスペーパーの袋を開けると、
うっ。 クサイ。 臭う。
いつも使っている他社製品のものは、こんな変な臭いはしないんだけど・・・
水にくぐらせ食卓に並ぶ頃には消えるのかな?」
そう思いながら具を巻いたそうです。
食卓に持ってくるなり、私もなにかイヤな臭いを感じます。
「何の臭い?
腐りかけたご飯の臭い?
油がまわった臭い?
こんなの臭くて食べられないよ」
ってことで、せっかく巻いた皮をまた剥いで中身だけ食べました。
それでも、ライスペーパーのこのイヤな臭いが巻いていた具にも移り、やっぱり変です。それでももったいないし、皮ほどの強い臭いではないのでなんとか食べました。
これはもうメーカーさんに問い合わせるしかありません。
家内によると、メーカーさんは、
「調べますのでその商品を送り返して下さい」
ということで、その翌日にメーカーへ送ったようです。
メーカーさんの弁は、
「このライスペーパーはベトナムで製造しており、どうしてもバラツキはあります」とのこと。「お気に召さないようであれば、弊社の取り扱っている他の調味料に交換させて頂きます」
と、家内は丸め込まれそうになりました。
そこで、家内と電話を代わってduoさん登場です。もう少し突っ込んで聞きました。
duo「官能検査の結果はどうだったのですか?」
メーカー「特別に感じるという結論には達しませんでした」
duo「全員の方がそうだったのですか?」
メーカー「ちょっと臭いがするという意見も一部にはありました。原料はタイ米など現地の米を使っており、酸化防止剤など添加物を一切使用していない関係でどうしてもバラツキは出ます。市場に出す前に臭いが強いものはチェックしています。奥様にはライスペーパーの交換品を送っても、もうイヤだと思われるでしょうから他の調味料に交換させて頂くとお伝えしました。ライスペーパーでよければ交換品を送ります」
duo「わかりました。どうやら残っているものを全部送ってしまったようですので、交換品とお手数ですがこちらからお送りしたものも、もう一度ご返送下さい」
メーカー「どうされるのですか?」
duo「お送り頂く交換品と再度比較してみたいと思いますから」
添加物を使っていないのは、今の消費者の動向からメーカーさんが使いたくないだけで、使わないからバラツキが出るでは答えにならないでしょう。 私は、当初のものに明らかに異常を感じました。返送されてくる異常品を、場合によっては生協の品質検査室や消費者センターへ持ち込むことも視野に入れていました。
はじめは、当初のものを再度送り返すことに難色を示す感じを受けましたが、その翌日には交換品のライスペーパーとこちらから送ったライスペーパー、それにお詫びとしてコチュジャンと甜麺醤、スイート・チリソースが送り返されてきました。
ところが、送り返された異常商品は、交換品と全く変わらないものでした。明らかに異常を感じて返送したものとは違います。
おそらく輸送中に、時間が経ち、経時変化を起こしたのでしょう。 (ムッ!返送するものをすり替えた? 「あんちくしょう。やりやがったな!」なんて野暮なことは敢えて言いません。メーカーさんにも何かとご事情があることでしょうから。しかし、送る前の状態と全くちがったのですよ・・・。なんでしょうね?これは?)
すぐに買った生協に行き、異常品と同じロットのものを買ってくるように家内に指示しましたが、既にそのロットの製品は全然ありませんでした。念のため生協に苦情が入っているか問い合わせましたが、そういう話はないということで、この後の為す術がなくなりました。
返送されて来た異常品であるハズのライスペーパーを使って、夕べ巻いて見ました。そのお味は・・・・・いつも食べる美味しい生春巻きでした。
それだけに、なんだかメチャクチャ腹が立ったduoさんでした。
(写真は同メーカーさんのHPからお借りしました)
そこで教訓
1.メーカーは異常商品は検査のために送り返すように指示しますが、そのとき半分だけ送り返し、袋をそのままコピーしておくか、袋に書かれてあるロット番号や消費期限を控えておくべきです。
2.なるべくなら、メーカーに直接送り返さず、消費者センターなどに持ち込む方が、丸め込まれるようなことにはなりません。
3.生協などでも自社の検査室を持っており、そこで検査をし、更に外部の検査機関に出して品質の確定を行いますから、これもいい方法だと思います。
4.一番いいのは、半分をメーカーに返送し、残りを消費者センターや生協など他の検査機関に提出する。私はこれが一番いいのではないかと・・・。