メーカーとしての質や品格が疑われます。



先日、仕事で沖縄へ出張された友人が買ってきてくれました。

繩巻壺8年古酒 琉球泡盛です。



箱には40%と書いてあります。
ところが中の壺の裏ラベルにはアルコール度25%となっています。

ん? どちらが正しいのでしょう?

中身を入れ間違えたのか、ラベルを貼り間違えたのか?




申し訳ありませんが、買って来られたお店の袋からインターネットで調べてみました。

 地○横丁

どうやらこの写真のものからすると、40%が正しいようです。でも確証はありません。買ったお店へ電話を掛けてみました。

「調べます」だけで、そのあと連絡がなく、今日もう一度こちらから電話を入れました。

「メーカーが間違えていると思われるので問い合わせてみます」との事です。 そして、しばらくしてメーカーから電話がありました。

メーカーは「すぐに送り返して下さい。到着したら交換品を送ります」という返事です。

2回掛かってきた電話でのやりとりで、メーカーの態度にカチンと来てひとしきり文句を言いました。 電話を切っても興奮冷めやらず、すぐに返送品に付す手紙を書きました。



咲○酒造合資会社御中
咲○様

外箱と裏ラベルの異なった繩巻壺入り古酒泡盛をご返送致します。
今回、咲○酒造様の対応には非常に嫌な思いを致しました。

咲○酒造様の間違いさえなければ、私は沖縄まで電話をする必要もなかったわけで、そもそもは御社の不手際から発したことではないでしょうか?

私はこのお酒を沖縄へ出張で行かれた友人からお土産にいただいたわけですが、彼も美味しいお酒を私に飲ませたいという思いから、あれこれ考えた末にこのお酒を選んでくれたものと思います。

また、私の方も選んでくれている友人を想像しながら、その気持ちを大切にこの美味しいお酒を十分に味わって飲ませて頂こうと考えておりました。

ところが、外箱の記載と中身の記載が違うことに気がつき、これはおかしいと言うことで友人が買い求めたお店へお電話を申しあげました。そのご返事も頂けなく、再度問い合わせをしたりして、最終的に咲○様から直接お電話を頂いた次第です。

ところが、交換品は1週間以内に送るが、その前に先に送り返せ、それもすぐに送り返せとのお話で、当初のお電話では返送されたら、そのあとで交換品を送ると言われました。それは筋が違うと思うのです。送り返す箱から壺の破損防止用のクッションまで私の方で買って送れというのですか?さらにその品が御社の方へ到着した後、御社から交換品が送り返されるまで、私はお預けさせられて飲むこともままならないのですか? その間に友人に出会ったら、どうしましょう? なんと言えばいいでしょうか? 

御社が間違えてさえいなければ、電話代まで使ってこんな電話をする事もなかったでしょう。気分を害しているのは私の方ですよ。本来なら、早速代替品を送るので、送った箱を利用して送り返して欲しいという流れになるのではありませんか? さらに親切心があるなら返送用の着払い送り状も一緒に入れるべきでしょう。

手数をかけさせ、また電話代まで使わせ、申し訳なかったという姿勢が全くありません。咲○様のお話では、「いつ詰めたものか、他の問屋さんにも出ているのかを調べて、他にあれば回収しなければならないからそのように申しあげた」と仰っておられましたが、それは当然必要でしょう。しかし、本当にそれの為に言われたのなら、壺に貼ってある「つぼ・びん詰め日付」等のラベル内容を聞くのが先決でしょう。それも聞かずに壺を早急に送り返せでは、言い訳以外の何ものでもないように思います。

メーカーが先ずやるべきことは、謝辞を述べ、交換品を今日にでも発送し、併せてこちらにある壺のラベル内容を聞いて、即、同ロットの回収等、然るべき措置をとることです。当方からの回収はその後のことではないかと思いますが。

そもそもメーカーとしてこんな間違いがあってはいけないことなのですが、もちろん人がやることゆえ100%完璧とは行かないこともよくわかります。ただ、このようなトラブルが発生した時の対応の仕方ひとつでメーカーとしての質や品格が疑われます。

2度目の咲○様からのお電話でも、必ず送り返して欲しいと何度も念を押されました。これって疑っておられるのでしょうか? 逆に当方からわざわざ電話を貰って間違いを指摘されたことへの感謝をされてもいいくらいだと思うのですが。 2本とも持って行かれては困るという貧相な情けない発想しかできないメーカーなのだとガッカリしました。

そして、このようなトラブルが発生した今、この壺を見る度にイヤな気持ちが先に思い出され、美味しく頂くはずのお酒が逆にニガイお酒になります。せっかく喜んでもらおうと買ってきて下さった友人に対しても申し訳なく、また彼から「お味はどうでした?」と聞かれても交換品が届くまで飲めず、彼には飲むまで会わないようにしなければなりません。この後送りなおしてくれたお酒を飲んでみてもこの経緯が思い出され、多分美味しいお酒にはならないでしょうし、「あれはすごくいいお酒ですねぇ。楽しみましたよ」なんていう会話もしらじらしくてできないでしょうし、かといって彼にはわざわざ今回の経緯をお話しして彼までもイヤな思いをさせたくはありませんし・・・私の逸失利益は測り知れないものがあります。


なんとなく、不愉快な後味の悪い結末でした。 

多分交換品が送られてきても、美味しくは頂けないでしょう。

それよりもこのメーカーの態度のお陰で、喜んで貰おうとわざわざ買ってきて下さった友人の好意に対し申し訳ない気持ちでいっぱいです。

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2月17日(土)

咲元酒造さんから本日ゆうパックで交換品が届きました。

多分こんなことだろうと思っていましたが、箱の中身は交換商品のみで、お詫びの手紙一つも入っていませんでした。

こちらに手を煩わせたことなんか、企業意識の中にカケラもないのでしょうね。
こんな企業だと、商品のほうもかなりいい加減かも知れません。