一万円札で紙飛行機を折ってるんぢゃありません
お金にまつわるお話をもうひとつ。
こちらは下に書いたティッシュのお金の話ぢゃありません。(笑)
先週金曜日のことです。
夕方5時過ぎ、買い物のついでに家内が駅の近くのATMへお金を預けに行きました。
500mほど離れた所にある支店の出先コーナーで、ATMだけが数台並んでいます。
画面の操作に従って通帳を入れ、次にお札を入れました。
お札投入口のフタが閉じた直後・・・
ガガガーーーーーーーーッ
変な音がして機械が止まってしまいました。
画面には「お金が詰まりました。インターホンで係員にお知らせ下さい」の文字が・・・
いったいどうしたのでしょうか?
指示に従うと、インターホンの向こうから「××銀行、コールセンターの△△です。」と女性の声。
「お金がつまったようですが・・」
「金額はいくらですか? 通帳のお名前は?」
家内は機械に吸い込まれてしまった通帳の名前を一瞬思い出せず、咄嗟に私の名前を言うと、
「お名前が違うようですね。○○さん(家内の名前)となっていますが・・・」。
詰まったから連絡しているんであって他人であるはずがないのだし、通帳の名前までわかっているんだったら聞くなよ。それよりも先に「ご迷惑をおかけしてすみません」と謝るのが先決だろう。
「ATMはどのような状態ですか?投入口はどうなっていますか?」
全部閉じていると伝えると、
「わかりました。30分くらいでそちらへ行きますので、その頃にこの場所にいて下さい。携帯電話の番号を教えて下さい」。
30分も掛かるの?と家内はムッとしたようですが、待っているからと伝え携帯電話の番号は教えなかったようです。
「それではその時に身分を証明できるものを呈示して下さい」。
と、言ってインターホンは切れたようですが、家内はずっとそこのATMコーナーの入り口の中で待っていたようです。
30分ほど経ったころに、問題のATMが勝手にガチャガチャと音を立て始めました。
しばらくすると、ATMの横のドアから、家内曰く、「ガードマンじゃなく、ヘルメットをかぶったまるでサイボーグのような重装備の衣装をまとった現金輸送をするような人」が現れたそうです。
この建物のどこか別の場所に、ATMの裏側に通ずる通路があるようで、ATMが勝手にガチャガチャと音を立てたわけではなく、どうやらそのサイボーグ野郎が詰まったお金を取り出すために裏で操作をしていたようです。
そして手に持って出てきたお金がコレ →
クッシャクシャのアコーデオン状態になった何枚もの福沢諭吉さんと通帳、そしてこのクシャクシャのお金を入れてお持ち帰り下さいと言わんばかりの現金封筒。
身分を証明するものを要求されて、クシャクシャのお金を返してくれたのですが、
「こんなクシャクシャなお金をもう一度ATMに入れても、また詰まってしまうでしょうね」
と尋ねると、
「そうですね。支店の方で別のお札に換えてもらって下さい」
とすまなさそうではありましたが素っ気ない返答です。
もう銀行はとっくに閉まっているし、かといってこの人に文句を言ってもしょうがないことはわかっています。でも、今回のことは全くの銀行側のトラブルであり、こちらに非はありません。
むしろ巻き込まれて30分以上もムダな時間を費やし、その上入金もできなかったことに対して、別に欲しいわけではありませんが、せめてラップだのホイルだの銀行の販促品の一つでも持参して「申し訳ありませんでした」と謝る図を描いていた家内としては、余程腹が立ったようで、
「わかりました。家でアイロンでもかけて伸ばします」。
と言って帰ってきました。そう言って帰ってくるしかなかったのでしょうがね・・。
カード会社や信販会社の自動引き落とし用のお金を入れに来た人だったり、大事な取引の決済期限付きの送金だったりしたら困ったことでしょうね。
ウチはそういうための入金や送金ではなかったので、困ることはなかったのですが、家内の話を聞いていると、支店から走ってきても5分も掛からないはずなのに30分以上も寒空のもと客を待たせるという銀行側の対応に私も腹がたってきたのは言うまでもありません。
金額はわかっていて、機械の中でどういう状態になっているかも想像できるわけですから、せめてクシャクシャのお札に代わるATMで使える別のお札を持って来るとかして、「こちらに交換いたしますから、お手数ですがこれでもう一度入金操作をやりなおして下さい」とでも言ってくれれば親切心があるでしょうに。
もっともここへ来るのに30分以上も掛かっているし、ATMの入金時間も6時を過ぎてしまったのでまったくお話にはなりませんでしたが・・・。