丹波黒のえだ豆 ? 〜おいしい茹で方(再掲)

丹波で黒豆の枝豆を買ってくると、「枝豆の茹で方」を書いた紙をつけてくれます。

通常はその方法で茹でることになるのですが、なかなかうまくいきません。

書いてある通りに作ると茹ですぎとなり、えだ豆特有のぷりぷり感がなくなり、色も悪く、その上、うまみも逃げてしまいます。



そこで、とっておきの我が家のレシピを紹介しましょう。
(右のザルの写真は茹で上げたエダマメですが、まるで生のようにキレイでしょう)

去年も同じレシピを掲げておりますが


題して、


. . 『duoさんちの甘くてプリプリの「黒豆の枝豆」のゆでかた』

【材料】
[下ごしらえ用] . (豆) 300g . (水) 50cc . (塩) 10グラム 

[ゆで用] . . . . .(水)1リットル (油) 少々 . (塩) 40グラム強*

[仕上げ用] . . . (塩)好みで少々 . . . . . . . . 

 . . . . . . . . . .(*下ごしらえ用と合わせて全量で40グラム強)
 . . . . . . . . . . . . .理解に苦しむかもしれませんが、
 . . . . . . . . . . . . . 下を読めば分かると思います

【作り方】
[下ごしらえ]
1.塩をしみこみやすくするために「さや切り」をする。
 . (*さやの両端を少し切り落とす。)

2.枝豆に軽く水を振りかけ、塩10グラムをふり、「塩もみ」をする。
 . (*すり鉢やボウルに入れて、こすり合わせて産毛をとる。)

3.塩もみした後は、洗い流さず、その塩もいっしょに鍋に入れる。

[ゆでかた]
1.沸騰したお湯1リットルに塩30強グラムを入れる。
 . (*塩もみで10グラム使うので、ゆでる時の総量が40グラム強
 . . . になるようにする)
 . . お湯が2リットルの場合は、塩もみ分と合わせて、
 . . . 全体で80〜85グラムになる

2.油を少々(茶さじ1ぱいほど)入れる。
 . (*お湯の沸点を上げ、ゆで時間を短くすることにより
 . . .甘味を逃がさず、仕上がり時の豆を青く保つことができる)

3.沸騰したお湯に、豆を入れる。
 . (*塩もみをした豆を、塩がついたままの状態で入れる)

4.ゆでる時間はガンガン強火で3分〜5分。
 . (*甘味を逃がしてしまうので5分以上はゆでない)

5.3分〜5分までの好みのゆで加減でザルにあげてお湯を切る。
 . (*少し固めくらいで丁度いいゆで加減)
 
[仕上げ]
1.ザルにあげて大きく空中に振り上げるか、うちわであおいで冷ます。
 . (*決して水や氷水にはさらさないこと)

2.ふり塩は4%でゆでればいい感じで塩味がつくので必要がない。
 . (*しょっぱいのが好きな人は、好みで塩をふって、甘味を整える)
 . . . 私はしっかり塩味が欲しほうで、少しふり塩をします

 
【ポイント】
塩をしみこみやすくするために、「さや切り」と「塩もみ」をします。
 「さや切り」と「塩もみ」が、面倒くさい人は「1時間」ほど置くとしみこみます。

丹波の「黒豆の枝豆」は一括り(1束)が1キロで売られています。これを枝から外すと、豆の量は600グラムから700グラムになるので、2リットルのお湯を使って、塩の量は塩もみ分を入れて80〜85グラムにするといいでしょう。

4%の濃度の塩水で豆にしみこむ塩分は1%程度になり、豆の「甘み」を強く感じます。 塩分濃度が濃いと、沸点が100℃以上に上がります。同じ時間ゆでた場合、温度が高いほうがより軟らかくなります。 しかし、塩分の濃度が高くなると、逆に浸透圧により豆内部の水分が外にしみ出し、縮んで硬くなり、同時に弾力性も失われます。 4%でゆでると沸点が100℃を超えたくらいになり、硬くならずに軟らかいままで、さらに水分を失わないのでプリプリになります。

お湯に少し油を入れることで、沸点が上がり短時間で一気に茹であげることができ、甘味も逃がさず、仕上がり時に豆も青く保つことが出来ます。

ゆで時間は、5分以上ゆでると、アミノ酸が流出しやすくなってしまい、甘味を逃がしてしまうので、強火で5分以内でゆでます。
 ゆでながら食べてみて、「少し固すぎるかな」と思うくらいが丁度いいゆで加減です。

ゆでた直後は、とても熱いので、空中に放り上げるように大きく振るか、うちわであおいで粗熱をとり冷まします。
 水や氷水に放すと塩を洗い流してしまい、水っぽくなってしまうので避けます。





どうぞおいしい黒豆の枝豆を作ってみて下さい