いぶりがっこ

東京五反田の 「海鮮処 横手屋」さん です。

横手屋さんは、毎年12月にお郷の秋田から、お店で使う1年分の「燻(いぶ)りがっこ」を取り寄せます。 その量たるや半端じゃなく、冷蔵倉庫に預けておいて小出しにしながら1年掛けて使っています。

家内も行くたびに必ずこの「いぶりがっこ」をいただきます。

去年の12月に家内と横手屋さんに寄せてもらったときにも、例によっていぶりがっこをお願いしました。ところが、、去年は仕入れた以上に売れ行きがよくて1年間持たなかったようです。そんなわけで、その時にはもうメニューにはありませんでした。

残念がっていると、女将さんが
「今年のものが入ってきたら家のほうへ送ってあげるから・・・」
と、なぐさめてくれました。

ところが、待てど暮らせど「いぶりがっこ」は届きません。 

「女将さん、あんな風に言ってくれたけれど、忘れちゃったのかねぇ?それとも住所や電話番号が分からなくなっちゃったんだろうか?名刺は渡してあったっけ?」



そんな会話を交わし始めた矢先です。やっと家内へプレゼントの到着です。冷蔵宅配便で届きました。

宅配封筒を開けると太いいぶりがっこが5本も入っていました。

手紙が同封されていて、発送が遅れた理由が書いてありました。

秋田にいる女将さんのお父さんが暮れの12月24日に他界されて、年の瀬の忙しさと数度にわたる秋田への往復に、気持の上でも時間的にもとても余裕がなかったようでした。

丁重にお悔やみを申し上げ、その後お礼を述べました。

「ありがとうね。 もうお店では注文しないから・・・。」って言うと、

「それは、ないよ〜。送らなきゃよかった」って、マスター。 

「5本も貰った上に、更にお店でも注文すると、また年末に足らなくなっちゃうかもしれないでしょう。そうなったら申し訳ないからね〜」なんて冗談を言っています。



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ちょうど、宅配屋さんの勧誘でお願いしたお取り寄せ、「全国ラーメン三昧」も一緒に届きました。

その注文品の中に秋田の麺屋「周助」の秋田味噌味ラーメンがあり、早速がっこと一緒に頂きました。

今日は秋田三昧で、遠く神戸で勝手に盛り上がっています。(笑)





いぶりがっこをお店で食べると、このくらいで400円〜500円です。

ネットで調べても、いぶりがっこは結構高いですよね。


マスター、女将さん、どうもありがとうございました。

モチロン、今度横手屋さんへ行った時にも注文しますよ。


「マスターの顔を見ながら食べるがっこは、またひと味違うもんね〜」なんて言って、マスターを喜ばせながら・・・(笑)




「海鮮処 横手屋」さんの場所は、去年の12月に家内と寄せてもらったときの記事の最後に書いてあります。