義務を果たした山盛りの釜揚げうどん
1週間前の中学の学年同窓会で旧友の訃報を知り、お線香をあげに行ってきました。
神戸から最近無料になったばかりの西神戸有料道路を通って三木市まで。
どこかでお昼を食べようと、途中走りながら探していたら、三木市内に入る少し手前で「自家製麺」「釜揚げうどん」の旗や看板を見つけました。
車も沢山入っています。
ちょうどいい。ここでお昼にしようと入ったお店は「押部谷製麺所」。
セルフの讃岐うどん屋さんかと思って入ったのですが、そうではありませんでした。
釜揚げエビ天うどんと釜揚げイカ天うどんをお願いしました。どちらも1280円です。
麺は大盛りでも同じ値段とのこと。
いつもうどんでは満腹感が得られないので、同じ値段ならばと大盛りにして貰うことにし、その上、お愚ちゃまの分も余ったら食べてやるからと大盛りにしてもらうことに・・・。
同じ値段となると卑しいこと、この上もありません。(笑)
ところが、注文を取りに来たおばちゃん、「えっ? 2つとも大盛りですか?」とビックリ顔。
その顔をを見たお愚ちゃま、「大盛りって普通のに比べてどのくらい多いのですか?」
おばちゃん、ニヤニヤしながら、「一度食べて見られたらいいですよ」と言うだけで教えてくれません。
なんだか不吉な予感がします。
で、持ってきてくれたのが大きな土ショウガとおろし金、たっぷりネギの入った薬味箱、アツアツのつけ麺つゆの入った壺、そしてこの写真のセット。
うどん・・・見るからにたっぷり入っています。
残すまいと、一生懸命食べました。
でも・・・食べても食べても減りません。
ニヤニヤしていたおばちゃんの手前、意地でも残す訳にはいきません。
もう少し若かったらなあと思いながらもガンバリました。
ナイショですが、ビニール袋を持っていたのでテンプラとウナギの押し寿司は持って帰ることにして食べていません。
それでも私はやっとのことで、うどんだけは完食したのですが、お愚ちゃまは3分の1ぐらいでしょうか、半分も食べていないのに、もうギブアップです。
また、おばちゃんの顔が出てきました。(笑) 大盛りを頼んでおいて残すほど失礼なことはありません。
苦しいお腹にムチ打って、お愚ちゃまのお残しも、やっとの思いで食べ切りました。
だって、お愚ちゃま、食べた量よりも残している量の方が多いんだもの。
後で聞くと、おばちゃん、お客さんの驚く顔が楽しくって・・・、それで量は聞かれても言わなかったとか。
量は普通の盛りで他の店の倍ほどあり、大盛りはさらにその1.5倍から2倍はあるようです。
結局、お愚ちゃまの分まで食べた私は通常の5、6杯は食べた勘定になります。
テンプラとお寿司は持ち帰ることにして正解でした。
セルフのお店で讃岐うどんのトッピングというと、例えば立派なゲソ天なら、衣を外すと爪楊枝のように細くて硬いイカの足が、またエビ天なら鉛筆ほどのエビにメタボのような分厚い衣で巻いた、エビ天かコロモ天か分からないような代物が出てくるお店が多いなかで、なんとここの天ぷらは衣をひかえたちゃんとした本格天ぷらだったことに良心的だと感心しました。
結局は、味わうというより義務を果たす必死のお食事になってしまいました。(笑)
この後、友人のところでお線香をあげてお参りを済ませてから、同じ三木市にある日帰り温泉「よかたん」に寄って帰って来ました。
風呂上がりの温泉の休憩所でうどんを食べている人たちを・・・さすがに今日だけは見たくないと思いました。(笑)