原爆の日

世界へ核の恐怖を訴え続けて来た広島と長崎ですが、今なお核は廃絶されておらず、世界はその脅威を抱えたままで、広島は今年63年目の夏を迎えました。

被爆者の平均年齢が75歳となった今も日本の国内ですら核の後遺症に呵まされた被爆者の救済は終わっておらず、未だに原爆症で苦しんでいる人たちの集団訴訟が続いております。

広島に原爆が投下されてから11年後、今から52年前に原爆資料館広島平和記念資料館)が開館しているのですが、私が小学生のころは、神戸からの修学旅行は伊勢が定番でした。平和記念館が出来た後になっても、どうして広島ではなく伊勢だったのでしょうね。昨年は兵庫県内からは320の小学校が広島を訪れたそうです。63年前に同じ年代の子供たちが被った原爆の恐怖と悲劇や惨事を、今に残された原爆ドーム原爆資料館平和記念公園を見学し、慰霊碑に黙祷を捧げ、今に残された遺品や当時の写真から少しでも核戦争の歴史的事実を感じ取って、1人1人が自覚出来たら、私は伊勢よりも広島のほうがはるかに価値があると思うのですが・・・。

私たち日本人には、世界に対して唯一の被爆国として「ヒロシマナガサキ」を風化させることなく、引き続き核兵器の脅威と不拡散を訴えいく責務がありますね。

また国内においては原爆症で苦しみながらも未だに認定に至っていない25万人の被爆者に一日も早く原爆被爆者手帳が交付されることを願っています。

私たち1人1人がもう一度認識を新たにしなければいけないと感じた今日の「原爆の日」でした。


慰霊者への追悼と平和を願って黙祷を捧げます。