行列のできる法律相談所の慈善オークション 〜 美空ひばりさんの「さくら」

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行列のできる法律相談所の慈善オークション 美空ひばりさんの水彩画「さくら」、女性会社役員が480万円で落札
 美空ひばりさんが生前に描いた水彩画が27日、日本テレビ系のバラエティー番組「行列のできる法律相談所」の慈善オークションに出品され、女性会社役員が480万円で落札した。

 作品は、自宅療養中に庭の桜を描いた「さくら」。淡い色彩の絵の中に「花咲けど散ること知らず愛らしき」という言葉が添えられている。

 オークションは、著名人が描いた絵の収益金を元にして、カンボジアに学校を建てようという番組企画。ほかに、加山雄三さんら45人が出品した。オークションの模様は、5月11日と18日に日テレ系で放送される。

(2008年4月27日19時44分 読売新聞)




紳助さんの番組「行列のできる法律相談所」で、カンボジアで不足している学校を建設しようというプロジェクトがありました。

カンボジアでは400万〜500万円で学校が1校建てられるそうです。

そして、そのプロジェクトは日本の有名人たち100人に描いてもらった絵で慈善オークションを行い、売り上げを学校建設資金にするというものです。

その絵の1枚に美空ひばりさんが病床の頃、庭の桜を描いた「さくら」の絵があります。


冒頭に書いた新聞記事の見出し――

『この絵を480万円で落札した女性会社役員』

実は、彼女、我が家のごく近くに住んでおられ、彼女のお子さんと私の倅が仲のいい同級生でもあることからとても親しくお付きあいをさせていただいているある会社の社長さんなんです。 5月18日にテレビて放映される前にはすでに落札した時のお話しを聞いておりました。予算は500万円までだったらしく、落札できてよかったと言っておられました。

絵は、彼女の自宅の玄関を入った白い壁に飾られています。



美空ひばりさんの晩年、唯一の趣味であった絵。自宅で療養中に庭に咲く桜を描いています。

今回、この番組を観られたひばりさんの長男・加藤和也さんから、、「母・美空ひばりがもし生きていたらきっとこの企画に賛同したと思います。是非、母の絵をカンボジアの子供たちのために役立ててください」と連絡があり出品が決まったそうです。

加藤和也さんの手元に残っている十数枚のうちの貴重な一枚ということでした。


さくら

「花咲けど散ること知らず愛らしき」

病床で描いた絵と言うこともあり、やさしい筆使いに癒やされます。淡い色彩の絵に添えられた言葉にもなにか心が打たれるものがあります。

生きとし生けるものにはすべて終わりがあります。でも、誰も一生懸命生きているときに、終焉のことなどを考えている人はいません。ひばりさんもご自分が病床の身でありながらも、懸命に生きておられたのでしょうね。そんな思いがこの句から伝わってきました。