寝耳に水 「タイブレーク制」

議会や総会などで決議事項が賛否同数になったとき、どうしますか?

議長がどちらかへ1票を投じて同数均衡を破り議事を決定しますね。これをタイブレイクといいます。tie(=同数均衡)break(=破る)

いよいよ北京五輪大会2週間前になりました。実は昨日、今頃になって国際野球連盟IBAF)から五輪野球のルールをタイブレイク制に変更するというメールが入ったのです。

理由は16年以降の五輪復帰を目指し、試合時間を短縮することにあるらしいです。IBAFのシラー会長は公式HP上で「野球がテレビ放映や運営にも適していることを証明したい」からと説明しています。

従来、公認野球規則では、延長戦は無制限に勝敗がつくまで行われる形式でした。
が、これを通常の方式で10回が終わり、同点の場合は11回から10回のオーダーを基にどの打順からでも任意の打者から無死1・2塁として攻撃を始める。この時の走者はその打者の直前の2人とし、12回以降も前の回の続きの打順で無死1・2塁からの攻撃とすると変更したのです。

例えば、10回に8番打者で終わった場合は、次ぎの11回は従来なら9番から始まりますね。タイブレーク制で、この時3番打者からの攻撃を選ぶとすると、1番を2塁走者に、2番を1塁走者にしてスタートします。12回以降も前の回が終わった続きの打者から11回と同じように打者の直前の2人を1・2塁に置いて進行することになります。


この寝耳に水のルール変更に、五輪野球日本代表の星野監督は「どこにも相談なくIBAFが勝手に決めたのは納得できない。ひっくり返らないかもしれないが、強く抗議をしたい」と激怒しています。

現在、タイブレーク制は、上記のルールとは少し異なりますが、ソフトボールや社会人野球で適用されています。