土用の丑の日? 〜 「ウナギ」は何かと問題が・・・

東京で夏の魚と言えばウナギですね。

まだちょっと先の話ですが、毎年、夏の土用は、丑の日にウナギを食べて夏バテを防ごう、とウナギ屋さんは一大キャンペーンを張ります。



今年の土用の入りは7月19日、土用の丑は7月24日で、二の丑は8月5日です。実は土用は年に4回あります。各季節の最後に割り振られ、「土用明け」は次の季節の始まる日の前日となります。すなわち夏土用は、立秋の前日(今年は8月6日)に終わります。

さてさて、そんなウナギですが、今年の丑の日の売れ行きはどうなることでしょう。

というのも、昨年来中国の養殖ウナギから殺虫剤の残留や合成抗菌剤の検出などがあり、更には、「東海澱粉」(静岡市)の産地偽装問題が明るみに出て、ウナギ離れが加速しているからです。

最近またウナギに絡む新たな産地偽装問題が2件も発覚しました。

一つは水産物輸出入会社「丸秀」とマルハの子会社「神港魚類」が、中国産ウナギを「三河一色産」と偽装して「?一色フード」という架空会社名で販売した事件です。

もう一つは、販売業者ではなく、国産ウナギ日本一を誇る愛知県の本家本元の一色漁業協同組合が起こした事件だけに、こちらはおだやかではありません。

愛知県一色うなぎ漁業協同組合は国内生産の約3割のシェアを誇り、町をあげて「一色産うなぎ」のブランド化に取り組んで来ました。

農林水産省によると、一色ウナギ漁協は養殖で十分に成長しなかった幼魚を昨年タイワンの養殖業者に輸出、今年になって成魚を「里帰りウナギ」として逆輸入して販売しました。

養殖ウナギは稚魚を輸入して生育するケースが殆どですが、成魚を輸入する場合であっても国内での生育期間が長ければ国産うなぎの表示ができます。

ところが、輸入時に添付された産地証明書では、一色産の養魚がタイワンに入った日付にズレがあり、また輸出量に対し輸入量が大きく異なっているなど記載内容に不自然なところがあった(日経)といいます。

更に同漁協は地域ブランド地域団体商標)の認証シールを対象外の加工品にも貼っていたことが判明しました。


つい最近、岐阜県養老町の食肉卸販売の業者が、他県産や質の劣る牛肉を「飛騨牛」と称して販売、その上消費期限を先延ばしにして販売していたという偽装表示のニュースが流れたばかりですが、今回もこの一色産ウナギにまつわる2件の偽装事件が発覚しました。特に、一色うなぎ漁協の場合は大元自らの背信表示だけに問題も大きく、自分たちの大事なブランドを自分たちの手でキズをつけてしまったようです。

こうなると一体何を信用したらいいのか分かりませんね。 今年の丑の日に、精はつけたいけれどご心配という方、ウナギの代わりに 低カロリー、低脂肪、高タンパク、そして偽装なしのハモにされたらどうでしょうか?(笑)
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