兵庫が生んだ巨匠。小磯良平・東山魁夷展

10日前から大丸ミュージアムKOBEで開催されている「小磯良平東山魁夷展」。

会期がそろそろ終盤となり気にはなっていましたが、やっと24日の土曜日に鑑賞してまいりました。

記事のほうは、emichan/suさんの[兵庫が生んだ巨匠。小磯良平・東山魁夷展 ]の中で大事なところを全部抑えておられますので、そちらの方を是非ご参照してください。

って、なんとずぼらな・・・ ^^;;





両画伯の「自画像」です。

左は数少ない小磯良平の自画像。

東京美校の卒業規定課題作品と思われ良平22歳の頃の自画像と言われています。

右は東山魁夷が中学3年生、15歳の時の油彩で描いた自画像です。




人物画に長けた小磯良平は生涯にわたって女性を書き続けました。

上段左端の「踊り子」。

バレリーナをモチーフとした作品が多い中の代表的な1点です。

上段右端の「麦刈り」。

小磯が東京藝大で教鞭を執り始めた頃の作品です。「麦刈りをしている風景と上部3分の1に描かれている風景画との関連性が麦刈り風景につながった遠景でもなく、単純な私には理解できない作品です。

下段右端は「ギターを弾く男」。

小磯作品でしばしば見られるやり方に、一つの画面の中に同じ人物を服装を変えて登場させる手法があります。画面中央で楽器を持つ男性は左端で足を組んでいる男性と同一人物です。






左の1点は、emichan/suさんが深い青がステキという魁夷の作品「スオミ」(フィンランド=湖の国)。

私は右側の作品、「ハルダンゲル高原」の青い樹々と白い雪のコントラストが好きですねぇ。

この作品は、ノルウェーでのスケッチをもとに蔵王の針葉樹林を重ねて描き上げたということです。




魁夷の作品の中で私が好きなのはこちら。

「夕べ」。

24.3x35.0cmの小品ですが、夕日を受けた樹々がさざ波の立つ湖面にゆらゆらと影を落として、静かな自然の中になんともいえない温かい光を感じます。



小磯良平東山魁夷展」は、大丸ミュージアムKOBEで5月26日(月)まで開催されています。