パンダ豆
デパートの北海道物産展を待って、いつも買ってくるもの。
利尻昆布、日高昆布、大納言小豆・・・・・。
昆布屋さんも豆屋さんもいつも同じコーナーで、同じおじさん、お兄さんがおられます。
豆屋さんで大納言小豆を買って、ふと隣りをみると、見たこともない変わった豆があります。
「パンダ豆」と書いてあります。
面白い形状の豆ですね。っていうと、青大豆の一品種で、この豆を一度食べたら絶対にはまってしまうというおじさん、この日も7袋も買って帰ったお客さんがいるといいます。
生産量も少なくどこででも手に入る豆ではないので是非買ってみて。絶対後悔はさせないというおじさんの言葉を信じて2袋(1kg)も一度に買って来てしまいました。
正式名称は「鞍掛豆」。馬に鞍をかけたように見えることから「鞍掛豆」といい、江戸時代にはひたし豆として盛んに作られたらしいですが、長野県では「信濃鞍掛」という品種を育成して県の特産品にしようという動きもあるようです。
白と黒の模様がパンダのように見えるので「パンダ豆」とも呼ばれ、さらには、海苔のような風味がするので「海苔豆」とも言われるとか。食物繊維がゴボウの3倍もあるそうです。
早速作ってみました。鞍掛豆の素材のおいしさを最も堪能できるという「鞍掛豆の塩茹で」です。
【材料】
鞍掛豆 1カップ(約120〜130g)
塩 小さじ1
【作り方】
. .(1) 鞍掛豆1カップを2回ほど水でゆすいでよく洗う。
(2) たっぷりの水に浸けて、一晩水を吸わせる。
(3) (2)をそのまま鍋に移し、火にかける。
. . 豆がゆで汁から顔を出さないように注意しながら
. . 強火で茹でる。
(4) 沸騰したら塩を小さじ1杯入れる。
(5) 弱火にして更に15〜30分間茹でる。
(6) よく水切りをして、お皿に盛り付ける。
. . 出来上がりの豆は、もとの乾燥した状態から
. . 2倍に膨れ上がります
枝豆のように少しかために塩ゆでして、そのまま食べるのが一番美味しいとか・・・。言われる通りに茹であがった豆をそのまま食べて見ました。うん、これはイケる。
コリコリと噛んでいるとなんだろう?これが海苔豆と言われる所以のお味でしょうか?たしかに極上の風味があります。でも私的には海苔豆の由来はその風味からというよりも、海苔おかきや海苔おにぎりのように、いかにも豆を海苔で巻いたような姿からそう言われるのではないかと思うのですが・・・。
次に醤油を少したらしてみました。塩ゆでそのままのものとは、また違った味が楽しめました。どちらもなかなかイケてました。サラダやシチューなどにに入れても美味しくいただけそうですね。
この豆は絶対オススメです。もし、どこかで見つけられたら、騙されたと思って是非一度買ってみて下さい。実に美味しいお豆さんですよ。
ところで・・・
他にも同じ「パンダ豆」と呼ばれる胚芽の部分だけが黒い別の品種がありますが、こちらは「黒目豆」といわれ、ササゲの仲間でアフリカ原産と聞きました。ちょっとややこしいですね。
(こちらの写真はBeansAvenueのHPから)
最後にちょっと豆知識です。
【乾燥豆の保管方法】
豆を保管するには、カビが生えないように、また、虫がつかないようにすることが大事です。
豆はわずかながら呼吸をしていますので、買って来た時にビニール袋に入っている時は、紙袋などの通気性のよい袋に移し替えて風通しのよい涼しい場所で保管します。
家庭内の通気性の良い涼しい場所なら夏でも充分越せますが、真夏日が続くような場合は、冷蔵庫の野菜室に保管すれば良いでしょう。 ただし、野菜室が水にぬれたりして湿度が高い場合はカビが発生する恐れがありますので、注意が必要です。
豆の保存は、できることなら冷蔵庫は使わないで、風通しのよい涼しい場所で保管することをおすすめします。