品格のない横綱を育てた、品格のない親方のお話

連日のお相撲さんのワイドニュースには、辟易としますね。

子供のように駄々をこねる横綱。そこへ理事長から注意を受けて横綱のところへ出向く親方。どっちもどっち、滑稽で見ておられません。

そもそも、相撲道とは強けりゃいいというものではありません。
強いだけを求めるなら、K−1やプライドでもやっていればいいんです。(決してK−1やプライドをバカにしているわけではありません。これらのスポーツは強さだけを求めていると私は思うからです。)

相撲道はそこに心が入り、心技一体となって始めて横綱の品格を形成する武士道に通じるものがあると思います。強さだけで横綱になれるわけではありません。それゆえ星の数だけでこの人を横綱に推した横綱審議会にも責任があると思います。

私が子供の頃、憧れた力士がいました。
背が高く、揉み上げの長い初代朝潮関でした。
地方巡業で893さんが興業の権力を強く持っていた当時、その力関係でよくこの地で巡業が行われ、お相撲さんとじかにふれあえる機会が多かったのですが、その当時たしか小結だった記憶があります。その朝潮関は今の親方を見てどう思っているのでしょうかね。

横綱に品格がない以上に、今の親方にも品格がありません。(キッパリ

そもそも親方が部屋の力士に何も言えないこと自体が不思議です。それよりも、もっと早い時点で相撲道の格式たるものを部屋の力士にたたき込んでいればこんな事にはならなかったと思います。

親方に親方たる力量がありません。注意をして改められないのならそれは自分の部屋の問題だけではないのですから、角界に迷惑をかけないうちに、もっと昔に破門にでもするべきだったと思います。

今からでも遅くはないと思います。今回の謹慎で改まらないなら次に取る手段は一つ、と思うのは私だけでしょうか?

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ところで先日、朝のワイドショウの中で、「相撲は国技ではない」と言った小倉智昭さんの言葉が物議をかもしました。

「国技」とは・・・ 調べて見ました。

はてなダイアリーでは、「一国を代表する運動競技。その国で親しまれている国民的スポーツを指す事もある」とあります。

また、wikipediaでは、「国技(こくぎ)とは、各国固有の武術・スポーツ競技を指す。また、各国で競技人口の多いスポーツ競技も国技と呼ばれることが多い」とあります。

さらに広辞苑では、「その国特有の技芸。一国の代表的な競技。日本の相撲(すもう)など」と記載されています。

はてなダイアリーには、上の文言と具体的な競技名が次のように記されています。
 一国を代表する運動競技。 その国で親しまれている国民的スポーツを指す事もある。

■日本における国技

 純粋な「国技」の意味を持つ競技
 ・相撲
 ・柔道
 ・剣道
 ・空手

 親しまれている競技としての「国技」
 ・野球*1
 ・バレーボール
 ・レスリン
 . *1:純粋な国技としての意味に入れる場合もある。


この囲みの解説の中の赤いゴシックの部分や、wikipediaの「各国で競技人口の多いスポーツ競技も国技と呼ばれることが多い」ということには、私個人的には共感を持てません。

しかし、純粋な「国技」の意味を持つ競技として掲げられている相撲・柔道・剣道・空手は、少なくとも「日本国発祥で昔からの伝統ある固有の武術・スポーツ」として、「国技」と称することにまったく異論はなく、その通りであると思います。