信州の鎌倉 別所温泉 北向観音

北向観音

正式名は、天台宗、北向山常楽寺、ご本尊は千手観音菩薩です。




延暦寺の座主慈覚大師円仁が825年に北向きにお堂を創建し、長野の善光寺と対面するように建てられていて、常に善光寺と一対の「厄除観音」として広く信者を集めています。




両寺をお参りせず、善光寺だけの参拝では「片参り」になると言われています。

長野の善光寺に「来世の往生」をお願いし、この北向観音に「現世の利益」をお願いすることにより、現世と来世の両方の幸福を願うことができ、はじめてご利益を授かることができると言われています。



霊木「愛染桂」(あいぜんかつら)と鐘楼と不動堂

写真左端に写っているカツラの大木が「愛染桂」で北向観音の霊木とされています。

縁結びの木としてとても親しまれており、川口松太郎の名作「愛染かつら」は、この木を題材にし、映画化もされました。

因みに、”花も嵐も踏み越えて〜♪”と、はじまる「旅の夜風」は、この名作から作られた恋歌です。





温泉薬師瑠璃殿


北原白秋の歌碑、新派の俳優花柳章太郎の供養碑などが建っています。