ヤンキーセンセ出演のビデオ制作費は誰が負担するの?

法務省が主唱する社会を明るくする運動は全ての国民が,犯罪や非行の防止と罪を犯した人たちの更生について理解を深め,それぞれの立場において力を合わせ,犯罪のない明るい社会を築こうとする全国的な運動です。

この広報に法務省は昨年9月からビデオを作成して、全国の保護観察所や保護司会などに配布しました。

ビデオは「立ち直ること、支えること、出会うこと」と題し、政府の教育再生会議の担当室長を務めていた「ヤンキー先生」こと義家弘介センセが少年院入所歴のある男性らと語り合う30分番組です。

ところがこのたび義家センセが参院選に出馬を表明したため、法務省は困ってしまいました。公職選挙法で禁止されている「特定の政党や候補者の応援」と誤解される可能性があるためです。

法務省から作成を依頼されたビデオ制作会社は、制作にかかる前に義家センセに尋ね「出馬の予定はない」と回答を得ていたと言います。

その後に、義家センセは「急な決断をせざるを得なかったことを関係者におわびした」とのコメントを出したらしいですが、法務省はすでにこのビデオを約950箇所、計1万本配布して、今年57回目を迎える7月1日からの強化月間中に上映会を計画していました。

法務省は急遽選挙が終わるまで上映会を自粛するように全国の保護観察所や保護司会などに要請し、回収も検討しているという事です。

回収されるとなると、この制作費840万円は、どこが負担するのでしょうね。もともと法務省が計画をした時点では税金からの支払ですよね。

出馬の予定を確認した上で制作に入ったということですから、この場合は当然ご本人か、あるいは立候補公認先の自民党がご負担されるのでしょうね?



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※写真は義家氏のHP「義家弘介Official Web Site」より転載させて頂いております。