災難
6月18日(月)、梅雨は何処へ行ったやらというような土曜、日曜の好天気から一転、今日は誠に梅雨らしい鬱陶しい空模様です。
今日は朝から忙しいスケジュールに追われていました。
順番に用事をこなしていた矢先・・・・・家内から「お父さん、大変」と電話が掛かってきました。
最上階の長女の部屋の物入れが水浸しだというのです。
実は、現在娘は社宅として支給されている民間のマンションに住んでいるため、この部屋は使っていません。たまたま、娘から仕事の資料を物入れから取り出して送って欲しいと電話があったので、その物入れを開けたのです。
そうすると、中は水浸しです。 急いで物入れの収容物を取り出しましたが、どうも昨日今日の水漏れではなさそうです。
ハウスメーカーに慌てて電話を入れ、お昼の12時には駆けつけてくれて、早速天井裏を切り開き、その原因箇所を突き止めることができました。
保険屋さんにも電話をかけました。
ところが、今掛けている契約は、水と盗難が入っていない保険で、今回の事故に対しては、補填されません、といわれてしまいました。 まさしく踏んだり蹴ったりです。
仕方がありません。 早速今日すべての補填が効く総合保険に切り換えました。
ところで、ここに収納していたものはしばらく気がつかなかったこともあり、カビが生えて、すべてダメになってしまいました。
ナイショですが、娘はもう決して若いお歳頃ではなくなり(笑)、学生時代の友人から会社の同僚が次々と結婚をし出産をするたびに、一人引き出物やお返しを貰ってきて、そのままこの物入れへ入れていました。
ガラスや陶磁器製品は大丈夫ですが、布類、紙類、特にアルバムや写真屋さんの袋に入れたままのネガとプリントはそれこそ全部がくっついてしまい、まったく使い物にならない状態です。
電話を受けて大急ぎで帰ってきた娘は、高校の卒業アルバムと大学の卒業アルバムを1枚1枚丁寧に剥がしていきました。剥がしても紙はブヨブヨで波打っており、一部は剥がれず写真の部分が破れ、紙の部分が白く出る始末で最悪の状態です。それでもページとページのあいだにエンピツをかませながら全部のページを離していました。
学生時代の想い出の記録がズタズタになり、見ていても可哀相でなりません。本人は笑うしかないと明るく振る舞っていましたが、その心中は察するにあまりあります。
アルバムを制作した学校の専属写真館にも電話をして、同じアルバムが余分に残っていないか問い合わせていました。調べてくれるそうですが、可能性は少ないでしょうね。
写真屋さんの袋に入ったままの写真も1枚ずつ剥がして部屋中に並べていました。ネガも同じ袋に入ったまま水浸しになっていました。
引き出物やお返しで頂いた布製品は一部にはカビのホシがついていて、洗濯しても取れません。洗濯をしても全体的にカビのにおいが残り、このようなハンカチやバスタオルなどをはじめとする布製品もあきらめないといけないかもしれません。自分が結婚した時の家財道具にとせっせとため込んでいましたが、ほとんどが廃棄物として捨てられるハメになり、娘のその落胆ぶりは言葉では言い表せられません。
ひと通りの片付けが終わった時には、部屋中にそして廊下から階段の手前まで一枚、一枚引き剥がした写真を所狭しと並べたまま、ガックリと肩を落として帰って行きました。
(その後の記事)