『ゾディアック』観てきました




ゾディアック <PG-12指定>
カリフォルニアを震撼させた全米犯罪史上初の劇場型連続殺人事件。奇妙な暗号で世界を挑発した犯人は、”ゾディアック”と名乗った。
実在する”ゾディアック事件”をもとに、『セブン』『パニック・ルーム』『ファイト・クラブ』のデビッド・フィンチャー監督が突きつける、今なお継続中の謎。
『ゾディアック』―それは、近づけば必ず嵌まる、あまりにも危険な罠。

公式サイトはこちら

監督: デビッド・フィンチャー
出演: ジェイク・ギレンホール/マーク・ラファロ/ロバート・ダウニーJr.



こんなコピーにつられ、早速封切り日に観てきました。




1968年12月にバレーホの近くの人けのない空き地で暗闇の中でいちゃついている高校生のカップルが7発もの銃弾を浴びて襲われるところから最初の事件は始まります。

そしてその翌年には連続して殺人事件が発生します。犯人は新聞社に匿名の手紙を送りつけ、犯人しか知り得ない情報や証拠品とともに暗号文を送りつけます。犯人は自分をゾディアックと名乗り○に十の字を組み合わせた黄道宮のマークをサイン代わりにして、それを新聞社への手紙に、また犯行現場へと残します。



暗号文にはギリシャ文字やモールス信号、海軍の手旗信号などの記号が並び、犯人はこれを解明すれば自分の正体が分かると挑発し、マスコミに自分がどのように受け入れられているのか知るべく自己顕示します。いずれは暗号文は解読はされるのですが、そこから特に犯人に結びつく情報は得られません。

被害者が残忍に殺される場面がありますから<PG-12指定>がついていますが、ゾディアックが、最初の高校生を襲って以来1年3ヵ月の間に連続殺人を犯した回数は4回、母子を殺そうとして未遂に終わった事件が1件、この間の死傷者は7人、うち死者は5人に及びます。



その後ゾディアックからの連絡はなくなり、関連する殺人事件も途絶えます。世間からはこの事件は未解決のまま忘れ去られようとして、警察も捜査本部は解体され、新聞社もその後この事件を取り上げることもなくなり、犯人の逮捕につながる情報はだんだんと少なくなり、事件の進展もなくなります。

そんな中、8年後にまた新聞社へゾディアックからの手紙が久し振りに届きます。

ここに描かれるストーリーは、この事件に関わったサンフランシスコ市警の刑事(マーク・ラファロ)、敏腕新聞記者(ロバート・ダウニー・Jr.)、暗号の解読に魅入られた風刺挿絵家(ジェイク・ギレンホール)が、事件の流れととともに、その謎の解明に取り憑かれ、そして真犯人にたどりつこうとして長年にわたる虚無の境地に疲弊した彼らは、いずれはこの事件のために自分たちの人生がボロボロに狂わされて行くというお話です。




結論として、このゾディアック事件は大方の犯人像が出たところで、最後にDNA鑑定の結果、不一致となり未解決事件となってしまいます。

しかし、私が思うところではDNA鑑定用に採取したサンプル自体に問題があるのではないか、そのため最終的にそれが不一致になってしまい犯人を特定出来なくなってしまうのではないかと思います。

実話に基づいた骨組みだけに、全体的に解説的な部分が多く、膨大な情報をドキュメンタリー風に組み立てて見せる手法には、私も途中でちょっとウト〜ッとした時もありましたが、まわりでも結構お休みになられている方がおられ、映画が終わった時点でカップルの男性に「おはよう」と言われている女性もおられました。

ZODIAC