「お花見」 と 「もみじ狩り」

「お花見」と 「もみじ狩り」にどんな違いを見つけられますか?

まず、片方は花でもう片方は葉っぱですから当然これは違いますね。

それからお花見は主として桜の花を指します。そしてもみじは楓の紅葉した葉を指します。 ですから、その季節が春と秋で違いますね。

こんなこと、言われなくても誰でも知っているって・・・
はい。ごもっともです。
漢字も平仮名も違うなんて、そんな野暮なことは言いません。




その言葉に秘められたもっと決定的な違いを見つけてほしいのです。

私が言いたいのは、「お花見」も 「もみじ狩り」も 読んで字の如しではないと言いたいのです。

言葉どおりに解釈するとお花見は桜の花を見に行くことで、もみじ狩りは楓の葉っぱを狩って(拾い集めて)来ることになります。




広辞苑には、お花見とは「桜を見てあそび楽しむこと。桜の宴。3月3日か4日に村人たちが見晴らしのよい丘の上などに集まって飲食する風習。花見正月」とあります。

また、もみじ狩りとは「山野に紅葉をたずねて観賞すること」とあります。






すなわち、花見は桜の花を見に行くことではなく、桜の花の下で宴席を設けて飲食することであり、もみじ狩りの方は、もみじの葉っぱを拾い集めに行くことではなく、錦の紅葉を見に行くことなのです。

あなたの解釈、この通りでした?

もみじ狩りはともかく、お花見を単に桜の花を愛でに行くことと思われておられる方が大勢おられるようです。





京阪神の桜は今が見頃です。この土曜・日曜のお天気もまずまずと聞いています。造幣局の通り抜けも始まりましたが、こちらはまだ3分咲きということです。

お花見される方も、観賞に行かれる方も騒ぎ過ぎたり、枝を折ったりと、まわりの人に顰蹙(ひんしゅく)をかうようなマナー違反がないように、楽しんで来て下さい。


写真の桜は、去年、一昨年に撮したのものです。
上から、高遠城址公園の桜、姫路城の桜、秦野中央運動公園の桜、龍野城址公園の桜です。