「うちは給食頼んでいませんから・・・」
「頼んでいません」
「止められるものなら止めてみろ」
なんですか、これ?
文部科学省の調査で2005年度の全国の小中学校の給食費未納者数が9万9000人もいるということがで分かりました。
全児童生徒の1%、金額にして22億2900万円にも及ぶということです。
経済的な理由から払えないのなら仕方がないと思いますが、そういう家庭は33%で、経済的問題がないのにも拘わらず納付しない保護者が60%もいるというのには驚かされました。
あなたのお子さんの通う小学校が一学年150人として、全生徒数900人中9人が給食費を払っておらず、そのうち6人が払えるのに払わないということになります。この小学校で言えば、各学年に一人は経済的に問題がないのに払っていないのです。
昔、私が小学生だった頃にも、クラスに給食費を持って行かない児童がいました。生活保護を受けている家庭の子で、恥ずかしいほどに小さくなっていて可哀相に思ったものでした。
今は違います。
給食費を払っていないのに、海外旅行に行って買ってきたお土産を学校に持ってくる親がいると聞きました。先生は、お土産なんかいらないから、給食費を払って欲しいと思っていることでしょう。
高級車を乗り回していても給食費は払わない。
上から下までブランドで着飾っているのに給食費は払わない。
これってなんですかね。考えられませんね。
挙げ句の果ては、「頼んでいない」だの「止められるものなら止めてみろ」だって?
ふざけんじゃないよ。
未納で不足した給食費について、納付された分で対応しているという学校が4000校におよび、29%と最多です。
ということは、給食の質を落としたり、量を減らしてやりくりしているということでしょう。
例えば、母親もパートに出て共働きでギリギリの生活をしているけれど給食費はちゃんと納付しているよという家庭があるとすれば、この親たちは、ブランド品に身を包み高級外車を乗り回している家庭の子の給食費まで負担していることになりますね。
モラルに欠けた親がこんなにもいる日本って、考えられません。
やっぱりおかしくないですか?
あなたはどう思いますか?
◆Sankei WEB給食費未納は9万9000人 全国調査結果
全国の小中学校の給食費未納額が平成17年度に計22億2900万円にのぼることが24日、文部科学省が初めて実施した調査で分かった。未納者数は9万9000人。未納理由について約6割の学校が「保護者としての責任感や規範意識」に問題があると答えており、経済的に余裕がありながら給食費を払わない保護者の存在が改めて確認された。親のモラルが問われている。
調査によると、学校給食を出している国公立私立の小中学校3万1921校のうち約43%の学校で未納が発生。未納総額は全体の0.5%にあたる22億2963万円だった。16年度以前や18年度にも未納があることから、実際の未納額はこの数倍に膨れあがるとみられる。未納の児童・生徒数は、全体の1%にあたる9万8993人。
また、49%の学校が「未納が増えた」と答え、「減った」(11.8%)を上回った。未納のある学校の60%が「保護者としての責任感や規範意識」が原因とみており、69%が未納増加の原因とみている。「保護者の経済的な理由」による未納は33%だった。
給食費を支払えない貧しい家庭が依然としてある一方、未納の保護者の半数以上が「払いたくないから」と給食費の支払いを拒んでいることも分かり、親のモラルの低下が浮き彫りになった。
未納率を県別にみると、沖縄県(3.8%)、北海道(1.4%)、宮城県(1.1%)の順に高かった。最も低かったのは、富山県と京都府の0.1%。
文科省は24日、各都道府県の教育委員会に対し、未納の実態を知らせるとともに、学校給食の重要性の周知や生活保護による教育扶助の活用、PTAとの連携などに留意するよう通知した。
(2007/01/24 19:16)