昨日は小正月、今日は藪入り

昨日は15日、「小正月」でした。

我が家ではこの日にお正月に飾った門松やしめ飾りを外します。地方によっては、7日に外すところや、鏡開きに合わせて11日に外すところもあるようですね。

私の幼少の頃には、とんど焼きと言って、これらを学校へ持ち寄り書き初めなどと一緒に燃やしたものです。この風習は左義長祭りとかどんと祭呼ばれ、今でも伝統的な火の祭りとして残っています。地方によって、どんどん焼きどんど焼き、どやどやなどと20近い呼び名があります。

東京都などのように、火を燃やすこの儀式を禁止した地域もあります。今では私の住んでいるあたりでも、取り外したしめ縄を燃やすところがありません。新年の吉日を飾ったしめ縄や門松を、家庭ゴミと一緒に市のゴミ収集車に持って行ってもらうのも、実に嘆かわしいことです。



そして、一夜明けて、今日は「藪入り」です。
藪入りとは、年末の大掃除から年始の行事で大忙しの住み込みの奉公人や嫁が、一月と七月の十六日に奉公先、或いは嫁ぎ先から休みをもらって実家、親元に帰ることができた日のことです。

この日は地獄の釜の蓋が開いて、鬼や獄丁から亡者でさえ休む日だということから、休みを取るようになったと言います。

語源には、「藪のような草深い里に帰る」という説から、「父を養う為に生家に戻る養父(やぶ)入り」という説、「宿入り・宿下り」が転じたと言う説もあるようです。

元々は中国の風習が日本に持ち込まれたと聞きました。
中国では嫁が実家に帰って自分と自分の祖先とのつながりを大切にする日ということらしいです。

今、日本では親子、夫婦、兄弟のあいだで、身内を殺害するという、考えられないような尊属殺人事件が相次いでいます。

世の中おかしいですよね。アナログな古き良き時代を懐かしんでいるduoさんであります。