東海北陸自動車道 飛騨トンネル貫通

10,712mの距離を、総事業費1000億円、9年6ヶ月の年月と延べ30万人の人手をかけて掘削した東海北陸自動車道の「飛騨トンネル」が13日にやっと貫通しました。

日本の道路トンネルとしては関越自動車道の「関越トンネル」(約11km)に次いで2番目の長さです。現在飛騨清見JCT白川郷IC間の26kmが未開通ですが、これで東海地方と北陸地方を直接結ぶ東海北陸自動車道がつながりました。




天生峠(あもうとうげ)直下を貫く飛騨トンネル(10,712m)の側坑を掘削していたTBM(トンネルボーリングマシン)は「天生太郎」と名付けられ、先行して掘削を続ける傍ら、本抗を「天生(あもう)太郎」の数倍大きい「夢天生」と名付けられたTBMで一日10mのハイスピードで追随して本抗を掘削していました。

工事は難航を極め、毎分70トンも湧き出る地下水に悩まされ続け、また、先行して掘削していた「天生太郎」が05年9月には粘土層の圧落に埋もれ動けなくなるアクシデントもあり、工期は当初の予定よりも3年半近く遅れてしまいました。




この飛騨清見IC〜白川郷IC間(約26km)に先行して平成12年10月7日に部分開通した東海北陸自動車道 荘川IC〜飛騨清見IC間にある松ノ木峠付近では、標高が1,085mの地点を通過します。 [映像を見る](50秒)

これまで全国の高速自動車国道で最も標高が高い地点であった長野県諏訪富士見町の中央自動車道小淵沢IC〜諏訪南IC間の1,015mを70m更新して日本一です。




右の写真はその荘川ICから5kmほど南に位置する「ひるがの高原SA」です。このサ−ビスエリアの標高は877mです。

飛騨トンネルを含む未開通区間(飛騨清見IC〜白川郷IC間約26キロ)の整備は今後も進められ、2007年度末には東海北陸自動車道の全線供用が予定されています。





(写真及びイメージ借用先)
1枚目:日経ネットさんよりお借りしました
2枚目:朝日新聞さんよりお借りしました
3枚目:岐阜県インターネット放送局さんよりお借りしました
4枚目:先日撮した手持ちの写真です