もう飲まれました? ボ〜ジョレ・ヌ〜ヴォ〜

11月第3木曜日の16日、フランスワインの新酒「ボージョレ・ヌーボー」が解禁されました。

この夏のボージョレ地方の気温は1959年以来の最高を記録、このためブドウの育ちが良く、例年以上の味が期待できるといわれています。
 



フランスではボージョレは決して高いワインではなく、地元では300〜900円、木曜日午前0時の解禁時も静かだそうです。

フランスでは若者中心にワイン離れが進んでいて、消費量が減っているのが現状です。もとは地元農民が収穫を祝って飲んだのが始まりで、地元の人たちに言わせると「季節ものだから1本は飲んでいる」程度なのです。

ところが、日本では2000円前後のこのワイン。その日本の価格が高い理由は、ユーロ高に加え、輸送費が嵩むこと。ヌーボーの宿命で、船便ではなく空輸されるため、船便の倍近い価格に跳ね上がってしまうのです。


写真は、10日早朝に成田空港に到着した初荷です。ケースには『11月16日以前の販売禁止』と刷り込まれています。

日本人はイベント好きですから、その輸入量も世界中でダントツの一位です。昨年の日本への輸出量は全体の22%を占め、今年も同水準を見込んでいると聞いています。日本で飲まれて、一番喜んでいるのは向こうの業者かもしれませんね。



右は、軽井沢プリンスホテルスキー場で開かれた「ボジョレ・ヌーボー」の解禁イベントです。ワインレッドの照明に染まったゲレンデをボトルを手にした同ホテルのソムリエが滑り降り、新酒到来のお祭り気分を盛り上げた写真です。

参加者のカウントダウンで午前零時を迎え、乾杯した祝ったと信濃毎日新聞に掲載されていました。



街の中では、今年は異変が起きていると、テレビで言ってました。

飲酒運転の交通規制が厳しくなったため、苦肉の策として、今アツくて最も注目を浴びている 駅ナカ(駅の構内店舗施設)で販売してるらしいです。
ここで飲んでも車で帰る人はおりません。試飲した人は、買って電車に乗って帰るだけ・・・
結構、仕事帰りのOLさんにも受けたみたいですね。
でも、これって、一歩間違えると昔からある「駅の立ち呑み屋」になっちゃうじゃん。ねぇ?(笑

甲州ブドウの産地、勝沼ワイナリーからも、遅れを取ってはならじと、この日に合わせ、東京都内などで勝沼ヌーボーのイベントを行い、盛り上がったって聞いています。


お祭り好きの日本人のこと、この現象はまだまだ続くのでしょうね。






写真は、日経新聞さん、毎日新聞さん、サントリーさん、成城石井さんからお借りしました。