いつのまにか・・・ 国の名前、変わってます
あなたは間違えておられないと思いますが・・・
「オーストラリア」を「オーストリア」に間違える日本人は殆どいないのですが、反対に「オーストリア」を「オーストラリア」に間違える日本人はメチャ多いそうです。
例えば「オーストリア」について街行く人に尋ねてみると・・・
『日本とは北半球と南半球が反対で、夏と冬が逆になりますね。』
=中部ヨーロッパで、同じ北半球ですよ。
『国語は英語で、一部発音に豪州訛りがありますね。』
=国語は英語ではありません。ドイツ語なのです。
『首都はメルボルンでしたよね?』
=いえいえ。首都は、音楽の殿堂・ウイーンです。
『海がきれいですね。』
=海はありません。山があります。東部アルプスです。
『コアラやカンガルーが有名ですねぇ。』
=コアラやカンガルーは動物園にしかいません。
. 有名なのは動物ではなくて、あのモーツアルトです。
こんな間違った答えが、かなりの割合で返ってくると言います。
業を煮やした「オーストリア」は、国の名前を変えることにしました。
そのココロは・・・
「オーストリア」の知名度をあげたい
もうこれ以上、「オーストラリア」と間違えられたくない
・・・からだと言います。
そして、いつのまにか・・・ とうとう新しい表記に変えちゃいました。
そう、いつのまにか・・・ です。
でも、東京都港区にある大使館の表札は、まだ『オーストリア大使館』のままです。輸入されるワインの原産地表示ラベルも、まだ『オーストリア産』となっています。職員の名刺だけは、かろうじて全員、新名称に変わったらしいです。
外務省にも、まだ正式な申し出は、出ていないそうです。
その新しい日本語の表音表記は
. . . 「オーストリー」
. . . . . . です
以下、 「オーストリー」大使館のホームページ からの抜粋です。
O"sterreich 日本語表音表記 の変更について
残念ながら、日本ではヨーロッパに位置するオーストリアと南半球のオーストラリアが混同され続けております。
この問題に対し、大使館では過去の文献などを参照し検討を行った結果、O"sterreichの日本語表音表記を 「オーストリー」 と変更する旨、ご連絡差し上げます。
大使館よりのご案内をPDFファイルにて添付いたしますので、ご高覧下さい。
暫くの間はオーストリアとの併記が行われますが、徐々に「オーストリー」の名前は日本の皆様の間に浸透し、定着していくことと存じます。
皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
2006年 10月 東京
O"sterreich 日本語表音表記の変更について (PDF)
オーストリー大使館商務部