甲斐路 6の? 〜恵林寺
勝沼を後にして、武田信玄の菩提寺「乾徳山 恵林寺」へ向かいました。
恵林寺は夢窓国師によって開かれた臨済宗妙心寺派の古刹です。
本堂の裏には池泉回遊式庭園が広がっています。
夢窓国師は恵林寺の庭園を作庭したあと、京都の西芳寺(苔寺)や天龍寺も手掛けています。
本殿裏から明王殿に渡る太鼓橋の先にうぐいす廊下があります。
10mほどのぴかぴかに磨かれたこの廊下は、歩く時の板のキュッ、キュッキュッというきしみ音が聞こえますが、まるで縁の下に何羽もの小鳥がいるかのように賑やかにさえずります。
うぐいす廊下を抜けると、明王殿に武田不動尊(写真=恵林寺撮影)が安置されています。信玄50歳の頃に対面で模刻させた等身大の不動明王です。
この明王殿の裏に信玄の墓があり、毎年四月十二日には信玄公忌として供養が行われます。
信玄の墓の背後には約70基の武田家家臣の供養塔が控え、信玄を慕い、護っているかのよう並んでいました。
武田公の墓所から眺めた本堂裏手からの写真です。
本堂の右がわに見える屋根の下には、うぐいす廊下に通ずる太鼓橋が見えます。