その前に銀行手数料を下げてくれぇ〜!

日経新聞より転載

ATMの現金振込「10万円」に制限・金融庁がルール
 金融庁は2日、預金者が金融機関で現金を振り込む際のルールを変更すると発表した。金融機関に対し本人確認手続きを義務づける下限を、現在の「200万円超」から「10万円超」へ引き下げる。預金者がATMで、キャッシュカードを使わずに10万円を超える現金の取引ができなくなる。来年1月4日から適用する。

 関係する政省令を改正し、9月をメドに公布する。金融庁はキャッシュカードを使った振込ルールも見直す。現金振込と同様に、10万円を超えれば銀行窓口で保険証などを提示する本人確認手続きを義務づける。金融機関がATMシステムを改良することで対応できるが、本人確認を終えていない預金者による10万円超の他行取引は受け付けない。

 マネーロンダリング資金洗浄)を監視する国際組織、金融活動作業部会(FATF)が2006年末までに1000ドルまたは1000ユーロを超える振込について、本人確認を義務づけるよう勧告した。金融庁は勧告に沿ってルールを見直した。
 


これは今朝の日経新聞から見つけた記事です。

来年からATMでの現金振込が10万円までしかできなくなるようです。

これって、テロ組織への資金流出などを監視する国際組織の勧告に沿った見直しということですが、10万円という金額は、家賃の振り込みや大学の入学金、ネットでの買い物でもオーバーしてしまう額で、これらを銀行窓口で利用するとなると、たださえ高いと思っている窓口手数料なのに、ますます銀行の援助をするようなものです。

おまけに今でも長い時間待たされる窓口は、輪を掛けて大混雑することでしょう。

銀行は振込手数料を早急に改善し、最低ATM機を利用した金額と同額まで引き下げるべきだと思います。



併せてこんな記事も拾いました。

三井住友銀、振込手数料を一部引き下げ
 三井住友銀行は28日、振込手数料の一部を引き下げると発表した。10月2日からインターネットや電話を利用した場合、現在は105―210円かかる振込手数料を同一店あてで無料、別の店あてを105円とする。

 12月からは、店舗窓口で同一店あてに振り込む場合、現在3万円未満で315円、3万円以上だと525円の手数料をそれぞれ105円引き下げる。三井住友銀のキャッシュカードを使ってATMで振り込みをする場合は同一店あてを無料、別の店あてを105円とする。個人顧客による同一店あての定額自動送金は、手数料を無料とする。
 

この手数料の金額は現在の手数料から改定される前(平成16年9月30日まで)の手数料にほぼ戻っただけです。

それも自行だけの引き下げで、この記事の中で見る限り他行宛に関しての引き下げはなされていないようです。

それにしても三井住友銀行は、今年2月20日以降キャッシュカードを使っての振込及び現金引き出しを従来の300万円から50万円に引き下げてしまいました。 

これも振り込め詐欺の防止を目的としているのでしょうが、非常に一方的で、50万円を超える場合は、わざわざ窓口へ行くしか方法はありません。

そうすると振込手数料は三井住友銀行本支店間の場合で現行ATM利用210円が窓口利用で525円に、他行宛の場合ではATM利用420円がなんと窓口で840円にもなってしまいます。

改訂するなら、少なくとも私たちに負担を掛けないような料金体系にして、それから後にしてもらいたいものです。



この 『現金振込10万円まで』 も 『カード振込50万円まで』 も、どちらも一昔前のアナログ手続へ逆戻りする方向です。下手をすれば取り残され、措いて行かれそうな今の I T 社会において、もっと先進的な解決方法は考えられないのでしょうかねぇ。