「人を育てる・・・」

引用させて頂いた記事から幾分論点がずれてしまうかもしれませんが・・・私に知識をお裾分けしてくれている、ブログ仲間の魔女っ子おばばさんのお話を、ご本人の了解を得てここにお借りしたいと思います。

某大学から来ている講師のお医者サマ。・・・・・(中略)・・・・・ベッドに寝かせて腹を聴診。これもまあ、いいのだけれど、なんで腹の聴診で胸までめくるんや???・・・・・(中略)・・・・・診察とセクハラは紙一重。当分監視が必要か。・・・・・(略)

頭を抱えつつ、午後の診療。ふと見ると、マ○ジ○なる漫画本を読んでいる。バイトに来るお医者サマはこういうのが多い。が、患者を呼び入れる際、診察ベッドに、読んでるページを開けたまま漫画を伏せて置きよった。・・・・・(中略)・・・・・たった1人のこういうお医者サマのために、大学はその名を落とし、他のまじめなドクターは害を被るのである。・・・・・(略)

まったく、医学部の教育はどーなってるんや。・・・・・(中略)・・・・・医学部はどの学部よりも偏差値高いんやで。

絶対にアホでは入られへんのや(入れるとこもあるらしいけど)。
常識、良識、誇りをもっておくれ。


偏差値が高い=立派な医者。 この方程式は成り立ちませんね。

今の教育では、一種片端的(敢えてこの言葉を使いますが、精神的、身体的に不完全)な要素が高いです。

ある一面において秀でていても、人間としてのバランス面では全く歪みが大きいのが事実です。

最近事件を起こした21歳の東大阪の大学生の集団暴行生き埋め事件で、「幼児教育を養成し、人を育てる専門の大学」の学生が起こしたことに対して、この大学の学長は、「初心にかえって学生に何が大切かをしっかり教える教育に徹し、命の大切さを教えたい」とカリキュラムに道徳教育を加えることにしたということです。

この大学は、小学校教諭や保育士を養成する「こども学部こども学科」の単科大学で、生き埋めにされた被害者の大学生は、児童心理学をテーマにしたゼミに参加しており、教育学者のルソーを研究していたといいます。

一方同じ大学の加害者の学生は、心理学を専攻しており、先の被害者とトラブルになる前日には「少年犯罪」をテーマにゼミで研究発表をする予定だったと聞きました。この加害者の学生は成人式で代表挨拶もしていたと聞いています。

そんな、優秀な学生がなぜこんな事件を?と、この二人を知る周囲の人は言います。

ましてや人を育てる職業を目指す大学」から被害者と加害者がでたことに、やはり表面的な、ある専門的な一面だけを教育するだけでは、まともな人間を形成することはできないということではないでしょうか。

医者が、とは言いませんが、例え東○大学の医学部出身であっても、そういう頭の良さの反面において精神的、身体的に不完全な人間が非常に多いと思います。

魔女っ子おばばさんは言います。

 >絶対にアホでは入られへんのや(入れるとこもあるらしいけど)

アホでは入られなくても、ある一面だけが突出していれば、入られるのも事実です。

今日(28日)の日経新聞に、法務省研究所が非行に走った少年の保護者に子育ての問題点を尋ねたところ、父親は「子供に好きなようにさせた」が最多だったのに対し母親の多くは「子供に口うるさかった」と答えたことが分かった、という記事がありました。

さらに「会話が少なかった」「無関心だった」という回答も父親が母親を上回るなど、放任型の父親と、過干渉型の母親という構図が浮かび上がった、とも書いてありました。

非行の原因などでも父母の考えの違いが浮かび上がり、同研究所は「ちぐはぐな対応で、少年が混乱し、非行に走るケースが多かったのではないか」と分析している、という内容の記事でした。

同研究所研究部は「父母の認識の違いから、父母間で非行の責任を押しつけ合ったり、子供に対して毅然とした対応が取れなくなっていたのではないか」と分析し、結んでいます。

この記事からも、非行に走った少年に限らず、今どきの子供の抱えている問題点が見えて来ます。そこには、家庭内での子供に対する親の接し方も垣間見えてきます。

頭がよくて成績優秀であっても、そして例え偏差値が高かったとしても、一般常識や道徳面が欠けている非常識な学生や子供は、家庭や学校での専門教育以外の日常生活の中における社会教育や、親が子供に注ぐゆとりの中の愛情が欠落していることに起因した一種の片端であるといえるのではないでしょうか。

実際には、子供と取り巻く社会や環境が・・・いや、子供を育てる家庭や親自身が、昔に比べると考えられないほど非常識になっていることは否めないでしょう。

そして、魔女っ子おばばさんは最後に、その教育すべき側に対して決定的な一矢を放ちます。

松下幸之助氏の残した言葉。
「松下は人を育てる会社です。合わせて家電も作っています」

世の医学部教授さまたち、
「医学部は人間を育てる学部です。合わせて医療も提供しています」
とでも、ゆーてみぃ!!