あまねく全国で 豊かで良い番組の放送を

まったりライフ の桔梗屋さんの記事にTB
夢の続きのねこきちさんの記事にTB

『 もはや公共放送の理念は、成り立たないのでしょうか』 の記事に関連した私の考え 
(そちらの方から先に見て下さい)

私はNHKの番組が大好きです。特に自然を相手にした番組などは、経費の面からもNHKでなければできないと思うものが多々あります。豊かな国民であるためにそういう良い番組はこれからもずっと続けてもらいたいと思っています。

一方で、NHKの受信料を払わない世帯や事業所が1300万件もあると聞きます。その理由に納得できる部分も一部にはありますが、反面いつまでもそういう考え方しか出来ないことに悲しさを抱くこともあります。

私たちはNHKに対して、ドラマは別としてそのほかのノンフィクション番組やニュース番組にフィクション放送を求めているわけではありません。従って事実を曲げられた放送に対して受信料を払う気持ちになれないことは当然のことでしょう。

今回の受信料支払い停止に至った問題(従軍慰安婦番組の改編問題)についても事実NHKは罪を犯したわけで罰せられても仕方がないことだと思います。しかしながら今回受信料の支払い拒否・保留で受信料制度崩壊の危機感に直面したNHKは、ある意味で既に罰せられたのではないでしょうか。

プロデューサーが番組の製作費用を上乗せして、業者に請求させ差額分を着服していた詐欺問題もありました。

これについては、当然あってはならないことですがNHKに限らず政治の世界から一般企業にいたるまでどこの世界にもあり得る問題です。NHKの教育がなっていないのかもしれませんが、受信料不払いにつなげる問題とは思えません。

また、NHKの番組は見ていないから、或いは見ないからと言って、受信料の支払を拒む人もいます。

しかしながら、これについては法律で公共放送法に基づき受信機を設置している限り支払の義務を負うことになっているので、法律を改正しない限り支払う義務はあると思います。さらに、支払を拒否している人の中には、見ていないなんて言いながらも台風の情報や年末の番組、今流行りの韓流ドラマや大河ドラマなど見ている人もおられるのではないでしょうか。

そんな人は、逆に放送が一方的に送られてきているので、見る気がないのに目に飛び込んでくるだけと屁理屈を言います。本当に見ないで、正々堂々と胸を張って言える人もおられるかもしれませんが、ずるい考えを持った人が圧倒的に多いのではないでしょうか。こういう人は、制作費をごまかした前述のプロデューサーと比べても次元的にも人種的にもたいした変わりはないと思います。

このようなもめ事を生むような放送なら、いっそのことNHKの放送自体をやめてしまったらどうかという残念な意見もあります。或いは政府から公報的にどうしても放送しなければならない番組だけに絞って放送をするとか、または民放のある時間帯を政府が借り切って必要な公報のみ放送するという方法があるかもしれません。

逆にそうなると民放の入らない過疎地が困ることになるかもしれませんね。全国津々浦々まで公平に伝えることにはならなくなるでしょう。

一方でNHKは放送の受信にスクランブルをかけることも検討しているということです。それもいいかもしれません。それなら見たくない人はお金を払わなくてもいいし、民放の及ばない地域もカバーできますものね。ただ、現在の放送法の理念である「あまねく全国で豊かで良い番組の放送を行う」という観点からは遠く離れてしまうでしょう。

NHKを今のまま残しませんか。