小泉マジック 「郵政民営化」の影に隠したもの
今回の選挙では自民党圧倒的に優勢だとは思っていましたが、ここまでとは予想がつきませんでした。
下の記事は、選挙当日の朝に私が友人に宛てたメールの一部です。
多分自民が圧勝するのでしょうが、
「郵政民営化」の影に隠された年金の問題やら憲法9条の
改正問題やらイラク派兵継続の問題やら、山積みされた
諸問題も併せて受け入れることになります。
しかし、先ず現在の自民党をぶっつぶすという小泉さんの
「構造改革ありき」という観点からすれば、ここはひとまず
小泉さんに継続させる必要性があるかもしれませんね。
ただ一人勝ちではいけません。接戦で勝つことが一番いい
形ではないかと思います。
今回の選挙の行方が大変楽しみです。
「郵政民営化」の御旗のもと、上記メールの中にも書いた 影に隠れた部分 のことが今日の「神戸新聞の『正平調』欄に、手品の技法を例えて書いてありました。一度読んでみて下さい。(『正平調』は朝日新聞でいう『天声人語』です)
前略 小泉純一郎さま。優勢とは聞いていましたが、
この勝ちっぷりにはただ驚きます◆自民党が勝ったというより、
小泉さんが勝った。そう言わざるを得ない結果です。
最終日も、演説の九割が「郵政」だったそうですね。
ある作家の言葉を借りれば、「刀で一本勝負しようじゃないか」
と野党にすごんだ。持論を曲げない姿勢がうけたのでしょうか
◆投票所では若者の姿が目につきました。おおざっぱな印象
ですが、政党間の論争より、自民党内の争いが政治への関心
を生んだように思えました。「刺客」を送ってでもという手法に
政治のすご味を感じたのかもしれません。それもあなたが
計算した通りかもしれませんが
◆そんな手法を「小泉マジック」という声があります。
マジックの中でも、これは「パーム」でしょうか。コインなどを
手の中に隠し持つ技法のことです。隠した手に目がいかない
よう、もう一つの手へみんなの視線を引き寄せる。この演技が
「パーム」の妙味です◆つまり、右手に振りかざした「郵政」に
皆の目が集まった。でも左手が気になって仕方ないのです。
怖いほどの借金財政、心配が先に立つ年金、戦争への懸念
を募らせる憲法改正、アジアとの摩擦を生む靖国参拝など
など、重い課題への答えが左手にあったか、なかったか
◆この選挙は大きな曲がり角になるでしょう。絶大な求心力を
手に、どう動くのか。「ポスト小泉は小泉」。それも左手の中に
あるのでしょうか。もたげる疑問や不安を覚えつつ、取り急ぎ
感想を。 草々