阪神星野には巨人への淡い期待があった・・・?

「今まで語らなかった理由は『要請がないものに対して答えてはならない』という理由からです。」

これが今日12時半から大阪のホテルで行われた阪神星野仙一SDの記者会見の第一声でした。

間接的な話を聞いて仮りの話をしてはいけないので何も答えては来なかったが、話は勝手な方向に進んでおり、契約金の話まで出てきたので、ここはきっちりと答えなければならないということで今回の記者会見を持ったと言っています。

また、野球人として老舗中の老舗チームとずいぶんやりあってきたけれど、これは政策論であってケンカではない、その敵側のチームから要請される報道、候補にあがると言うことは光栄でありがたいことであり、野球人としてこのような評価を得るということはとても嬉しいとも言っています。

阪神からの残留要請はずいぶん前からあったと伝え、ファンからの残って欲しいという声にも答えたい、恐らくそういうふうになると思うと発言しました。

私はもし、そういう考えを最初から持っていたのなら、「要請がないものに対して答えてはならない」という言い方はおかしいと思います。

その時点でそんな話はないと直接否定すればいいことで、星野SDには『嘘から出た誠』が起こらないかという淡い期待が、どこか頭の片隅をかすめたのではないかと思います。

未だに直接の要請がなく、ナベツネの『すべてねつ造記事、事実なら坊主になる』発言と、滝鼻オーナーの「星野SDが候補なんてひと言も言っていないよ」の発言でこれ以上待っても巨人軍からの要請は得られないと判断をして、慌てて記者会見の結論をしたのではないかと推測します。

これで、阪神首脳陣をはじめ、ファンに至るまで、先ずはホッと胸をなでおろすところでしょうが、今回の会見は星野の計算された考えが誤算に終わってしまったことの結末を発表する会見にすぎないとみました。


星野SDの会見写真は「スポーツ日本」からお借りしました。