最近の星野SDに男気を感じない・・・

そもそもあの引退したはずのナベツネの発言から始まった阪神オーナー付セニア・ディレクター星野仙一の巨人監督要請問題。

ナベツネや滝鼻オーナーが阪神タイガース久万前オーナーと接触をしているとの噂が流れたことについて、昨日のテレビの報道では、「それはねつ造だ。それが事実であるなら坊主になる」とナベツネは言っているが、そういう次元の問題ではない。

安易に物議を醸し出すような発言をしなければこんな大騒ぎには発展していなかったわけだ。マスコミが騒ぎ立てたことが一番の原因であり、一つの社会現象にもなったわけだが、私の考えとしては、星野SD側にも問題はある。

先ず、今はまだ9月、各球団ともデッドヒートのさ中にある。この時期に、こういう噂が流れ、マスコミは星野に何度となく、その真意を確かめようとアプローチを繰り返している。

しかし、星野の答えは出て来ない。この時点でもし、「まだ、ペナントレースの真っ最中だろう。まして、阪神は優勝街道をひた走っており、2位の中日との僅差に必死に戦っている最中ではないか。阪神の選手の士気を落とすようなことをするな。今は阪神のこと以外はなにも考えていない」と、凛としていえば星野の男気は最高にあがる。

その間に事実かデマか、1年で10億円の契約金の話までが、まことしやかに囁かれている。その中であのアンチ巨人の星野が肯定も否定もしていない。

星野は、「候補に上がったことは野球人として光栄に思う」と言っている。また、あるときには、「人生にはタイミングがある」とも言っている。これは星野の心が揺れ動いている証拠であろう。

ミスター長嶋から日本のプロ野球界のためにも、是非巨人へ行って立て直しをしてほしい、という話でもあれば行くことになるかも知れないという噂もあった。阪神のSDでありながら、大事な幹部会会議にも星野SD一人出席することもなかった。手塚オーナーから来季の続投要請を受けたときにも「ありがとうございます」とだけ答えて、引き受けるとも引き受けないとも言わなかった。

星野には星野の人生が、考えが、そして生活があるだろう。その気になったとしてもオフシーズンに入ってからの話ならなにも言うまい。しかし、ペナントレース真っ最中の今この大事な時期に、この話については何も答えず、今まで阪神のフロントをはじめ選手からファンにいたるまで、果てはマスコミまでをもやきもきさせながら答えを引っ張ってきた責任は、星野の男気とはまったく遠くかけ離れたものがあると思う。

星野は今日この後に説明責任を果たすために緊急会見を行うという。どういう答えが出てきても、この大事な時期にこんなにも長い間、うやむやに放ってきた星野には男気もなにも感じないと失望したのは私だけだろうか。