カリスマさん、とうとう逮捕されちゃいましたねぇ。

コクド前会長堤義明容疑者の刑務所暮らし・・・

想像したことありますかぁ?
3帖ほどの独房で、お風呂は週に2回ですって。

証券取引法違反(虚偽記載、インサイダー取引)容疑で逮捕されちゃいました。(写真:日経NET提供)

場所は違いますが、アメリカのカリスマ主婦スチュアート・マーサさんが矢張り
インサイダー取引で昨年刑務所に送られましたよね。
入所中にパソコンで記事を書いて、結構その記事が人気があるとか。
出所後もテレビ番組への出演も決まっているらしいし、
また、彼女の経営する会社の株も当時の4倍になっているということですよ。
すごいですね。

億万長者のカリスマさんに話は戻りますが、
義明氏の父親、康次郎氏が一代で築いた西武王国を家訓ならぬ家憲で息子を縛り、
揚げ句の果てにこんな事態となりました。
父康次郎氏にすれば、7人の子供達の中で、どの子がこの財産をしっかり守って
くれるか考えた末に、三男の義明氏に委ね、帝王学とやらを教えこんだのでしょう。

義明氏もそれに応えるべく、ひたすら自分の頭の中で絵を描き、公私を混同しながら
人の意見を取り入れるでもなく、かたくなに財産を守り続けてきました。
「頭を使うのは私だけでいい。私が言ったことを忠実に実行してくれるだけでいい。
優秀な頭脳をもった社員は我が社には必要ないんだ。」と、いいながら・・・

先代康次郎氏の時代は、もし問題がおこっても、権力者を利用したり、お金を握らせたり、
どうにでもなる、そんななんでもありの時代でした。

ところがです。日本には大きな転機が訪れました。
バブルの崩壊です。

それを機に、さらに、時代は康次郎氏の封建的な時代からアメリカナイズされた
時代へと移行しました。昔のやり方は通用しなくなりました。
内部告発だって日常茶飯事の時代です。隠しても隠し通せる時代ではありません。
権力者を利用する事も、お金を握らせて逃れる事すらも出来ない世の中となりました。

そんな時代の流れも読めず、父康次郎氏の家憲に縛られたまま、オーナーとしての
地位や資産を守るために主導的に振る舞った悪質性は極めて高いと判断されています。
そしてその家憲から脱け出す事すら出来なかったワンマン経営者義明氏は、本当に
カリスマ経営者なのでしょうか?

政界、財界、球界を、康次郎氏の残した金の力で牛耳り、一世を風靡した西武王国も、
もっとブレーンを育ててトップが聞く耳を持っていたら、こんなことにはならなかった
でしょうに。

果たしてカリスマはそのすべてを失うのでしょうか。

逮捕時、特捜部は堤前会長の職業を「無職」と発表しました。