お彼岸参りの「つぼどの」 と ぼけ防止の「茶壺」

下の記事、「お彼岸参り」で想い出しました。

昔、私が小さい頃に母がよく歌ってくれた遊び歌で『つぼどの』という歌です。


『つぼどの』は、遠州地方で流行っていた歌のようで、こんな歌詞です。

 
♪つぼどの つぼどの お彼岸参りに ゆかまいか?

 カラスという クソどりが 出ちゃーつっつき 出ちゃつつき

 そんなら おまえは 抜けしゃんせ♪



お彼岸参りに壺どのを誘いましたが、つぼどのはカラスに突っつかれるというので、じゃあ、あんたはやめたらいいよ、という歌です。

この歌で遊ぶとき、みんなの手を一ヶ所に集め、壺のように手を握り、この歌を歌いながら、母は歌に合わせてそれらの手に順番に指を置いていきます。

歌の最後に指差された人が抜けて、また繰り返し順番に抜けて行きます。

「ずいずいずっころばし」も同じですよね。


同じ『つぼどの』で駿河のほうにはこんな歌詞もあるようです。 


♪つぼどの つぼどの お彼岸まいりにゆかまいか
 いやだ いやだ
 どーしていやだ
 カラスというくろどりが 出ちゃーつっつき 出ちゃーつつき
 出ちゃーつっつき 出ちゃーつつき
 それが怖くてゆけませぬ♪






『茶壺』という遊び歌もよく母が歌ってくれました。

歌詞は――


♪ちゃちゃつぼ 茶壺

 茶壺には 蓋がない

 底をとって 蓋にしよ♪





こちらは1人遊びで、交互に片方ずつ手を茶壺のように握り、もう片方の開いた手で歌に合わせて茶壺の蓋にしたり底にしたりします。

先ず左手を茶壺にして右手でフタをし、次ぎにそのフタを底にします。 その後、右手を茶壺にして左手でフタをし、次ぎにそのフタを底にします。

このように交互に4パターンを繰り返して、歌が終わった時に歌詞どおり茶壺に蓋がかぶさった状態で終われば成功という遊びです。






これをだんだんテンポを上げて早くします。

手と歌が合わなくなって、いつの間にか歌が終わった時には蓋になっておらず、底になっていたりして、大笑いしたものでした。

遊びかたは――(赤字は左手が茶壺、青字は右手が茶壺です)

ちゃ(左手壺、右手蓋) ちゃ(左手壺、右手底) (右手壺、左手蓋) (右手壺、左手底) 

 ちゃ(左手壺、右手蓋) (左手壺、右手底) (右手壺、左手蓋) 

この時、茶壺が右手、左手が蓋になっています。
・・・・・以下同じように繰り返します。




. ちゃ   には

 ふた  ない(この時、茶壺が左手、右手が底になります)

   取っ  

   しよ♪ (一番最初の状態、茶壺が左手、右手が蓋になります)


スピードをあげると、なかなかうまく行きません。いつの間にか、蓋が底になっていたり、底のはずが蓋になっていたり・・・。(笑)

いまや・・・ぼけ防止の遊びです。(笑)

どうですか? 間違わずに出来ましたか?