相撲界の不祥事にピリオド??

「弟子の白露山の新たな検査結果が出るまで、理事長職を休養したい」

横綱朝青龍のサッカー問題から間垣部屋、陸奧部屋のいじめ・かわいがり問題、時津風部屋に至っては力士死亡事件、若ノ鵬大麻所持事件、そして今回の抜き打ち尿検査による白露山露鵬大麻ドーピング事件・・・この人の理事長時代には度重なる角界の不祥事が噴出しました。

冒頭の北の湖理事長の発言の後、理事会はしばらく沈黙が続き会議の座が白けたといいます。

「病気でもないのに・・・。クロという事実と数値がすべて」と突き上げられ、身内の弟子も絡む不祥事にさすがに今回は免れることは出来ませんでした。

部屋の異なる白露山露鵬ともに「絶対に吸っていない。吸ったこともない」と最初から最後まで一貫して否定し続けていたことから、私はもしこれが事実だとすると、北の湖理事長を面白く思っていない誰かが、理事長を引きずり下ろそうと仕組んだ罠で、この二人の尿が途中ですり替えられたのかも知れないと考えました。

もし、そんな隠れた罠にはまったのだとすると、このロシア人兄弟力士は冤罪で解雇されるわけで、帰国後日本を恨むだろうなとも。


でも、それも杞憂に終わりそうです。実は、水面下ではとんでもない『新事実』が取り沙汰されていたようです。

簡易尿検査の際に約6時間も検査場で待機させられていた両力士に、再発防止委員会のある親方が「本当などうなんだ。ここだけの話だから言ってみろ」と聞いた時、兄弟のうちの一人が「実は6月のロス巡業で黒人のシンガーから大麻をもらい吸いました」と告白したといいます。

昨日の再発防止委員会でこの件を追求された両力士は「そんなことを言ったかどうか忘れた。日本語がほとんど分からない」ととぼけ続け、これが委員会の心証を悪くして「限りなくクロに近い」という結論に至り解雇につながったようです。(神戸新聞)




昨日は、北の湖理事長は辞任後、武蔵川親方(元横綱三重ノ海)を新理事長に指名して交代劇はあっという間に終わりました。

還暦を迎えた遅咲きの新理事長はいきなりトップのバトンを渡され、記念すべき就任の挨拶は「相撲協会の度重なる不祥事、まずもってお詫び申しあげます」と、謝罪から始まりました。

角界屈指の威厳のある親方の今後の指導を期待するところです。





借用写真:サンケイスポーツ