夫の小遣いは景気に大きく左右される

原油や食品などの値上がりが続き家計も厳しさを増している環境の中で調節弁としてよく使われるのが「夫の小遣い」です。



バブル絶頂期の90年にはサラリーマンの平均小遣い額は最高額の7万6千円に達していましたが、その後、金融、証券の破綻が相次ぎ、小遣いの額も下げの一途を辿りました。

貸しはがし」が流行語になった2002年からは一気に加速度が増し、遂に2004年にはバブル期以降最低額を
記録しバブル期の半分の3万8300円となりました。

2004年からはやっと少しずつ上がってきて日銀がゼロ金利政策を解除した翌年の2007年には4万8800円と最低期から約1万円上昇しましたが、今年はまた、4万6200円(4月時点)と昨年より2500円減ってしまいました。(GEコンシューマー・ファイナンス調べ)

夫の小遣いは調節弁とは言うものの、削りすぎると機嫌を損ねて夫婦げんかのもとになります。よりよい家計を実現するにはどうしたらいいか?

日経新聞に掲載された記事から拾いました。

 あるファイナンシャルプランナーは、日頃から住宅ローンや食費、光熱費など夫婦同士でいつでも状況を把握できるように透明化しておくべき。その上で夫の小遣いは自由な聖域として残し、その使い道まで詮索せずに楽しみやゆとりを持たせる。このバランスが大事で、夫の小遣いが減ってもケンカにならないコツとか。

 夫が会社で部下におごる費用も家計から出ていっているが、付き合いもあるし、細かい使い道は聞かないようにして手綱を少しゆるめるくらいがちょうどいいという会社執行役員の夫を持つ主婦の方もいらっしゃるようです。

 夫の携帯電話代がかさむことが気がかりという相談を受けたアドバイザーは「夫の小遣いから携帯電話料金を払ってもらうようにし、その分小遣いをあげればいい」とアドバイス。「妻は電話料金にストレスを感じなくて済み、夫は料金を節約すれば小遣い額が実質的に上がる。二人ともにプラス」と言います。

日頃からの話し合いこそが小遣いをケンカの種にしない大きな秘訣なのでしょうね。要は小遣い削減一辺倒にならないことが大切で、小遣いを軸にお金の使い方にメリハリをつければ、夫婦仲をこじらせずに節約が可能ということのようです。

そういえば、私のお小遣い、もう何十年と変わっていません。バブルの時も増えなかったし、貸しはがしの後も減りませんでした。

私の場合も前述の執行役員さんのように年齢が嵩み、社会的にもお小遣いが多分に必要な時もあるのですが・・・。

財布の紐握ってる人曰く――歳が嵩んだなら嵩んだように、それなりにちゃんと家計を潤わせてくれれば、それ相応にお小遣いも自然と増えると思うけれど・・・。

ふゎ〜い、ごもっともでごぜぇますだ。(笑)