「七夕月の夜空」 〜 杳さんとの会話

親しくさせて頂いている神戸在住の女流作家、平野杳さんのHPで最近交わした会話です。
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杳さん

 つきて見よひふみよいむなやここのとを
 とをと納めてまた始まるを
 良寛

 日をめぐる地球に生まれ手毬唄 野見山朱鳥

郷里の田舎に帰っていました。
真夜中に、庭先に出て、ぼんやり空を見上げましたら、
落っこちそうなくらいに大きな星がいっぱい・・・・
夏の夜空、七夕さま

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都会と違って、余分な明かりがないことと、
空気が綺麗なこともあり
まさしく手が届きそうな感じでしょうね。
遠い昔、インドの片田舎で寝っ転がって見た
満天の星を想い出しました。

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杳さん

インド♪
 そう遠くない先に、翻訳家の先輩2人と連れ立ってインドを放浪しま
 しょう、という話になってるんですよ。
 またその折には、いろいろと教えてくださいね。

 神戸にもインド料理の店はたくさんありますが、北インドのほうが
 高級だ、といわれること、多いですよね。でも、南インドの、おだ
 やかな優しい味付け、好みなんですよ。贔屓の店のオーナーシェフ
 案内してくださるそうです。うふふ、楽しみで〜す・・

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決して私に相談しないでください。(笑)
だって、私が行ったのは30数年前の話です。
ムンバイがまだボンベイと呼ばれていた遠い昔のお話しです。

ホタルを捕まえるよりも近いところに見えたあの満天の星も
何処でだったか場所も覚えていません。(笑)
この時一緒に行動をしたチャダさんは20年ほど前に良くテレビに
出ていましたが、最近また時々バラエティ番組で見かけます。

あの時お会いし、お話をしたインディラ・ガンジーさんも
その後まもなく、テロに遭遇し身罷られました。

今ではインドも当時とは全く変わってしまったことでしょう。

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杳さん

あ・・・了解です。相談しないで、お土産は買って帰りますね。

 テレビはほぼ見ない暮らしをしていますので、テレビの人気者には
 とんとうといYOOです。塾の生徒からは変人あつかいされ、「江戸
 なんとか(その名前すら忘れてしまっています)ぐらい、知っとう
 やろ?」と言われ、その人も知らないので奇人扱いに格上げされま
 した (^-^;;

30年前ですか・・・インドはともかく・・・日本は・・・
 仕事で、このところほぼ毎日図書館に通って1973年の新聞の
 マイクロ フィルムをたんねんに調べているんですよ。
 今から35年前ですよね。
 で、びっくりしたこと・・

 ・本四架橋、石油危機で無期延期か
 ・石油王ゲッティの孫誘拐 45億円の身代金を祖父拒否(これを
 払えば14人の孫が同様の事件に巻き込まれた場合、同じように
 払わねばならないから、という理由で。この事件は、孫の右耳
 を切り取られて新聞社に送られてきた時点でもまだ払わぬと
 突っぱねていた祖父が、次は片足だ、と再度脅迫され、身代金
 の額を引き下げた上で合意し、孫は無事?に戻ってきました)
 ※これは外国の話ですが、石油がらみということで。
 ・ガソリン、一挙に6割値上げ ゼネ●ル石油
 ・節約令、今日スタート 百貨店自粛
 ・高校生、むしゃくしゃしてうさばらしに通行人を次々に刺す
 

 似たようなことを繰り返しているんだな〜〜〜と、つくづくづく思い、
 時間の流れって、川のようなものと思い込んでいたけど、
 同じところを螺旋のようにぐるぐる上がったり下がったりして
 いるのかもしれないな〜とも思いなおしているこの頃なんですよ。
 ほおぉ〜〜・・・ため息。

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 暑いですね〜。
 蝉の鳴き声も聞こえ始めましたね。
 梅雨はあけてなくても、真夏日
 ちょっと息抜きにでかけてきます。
 また、写真、とってきますね。
 熱中症にはくれぐれもお気をつけくださいませ♪

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近畿地方も梅雨明けしたようです。
毎日うだるような暑さがつづいております。
仰っていたインドに行かれるのですか?
どうぞお気をつけて楽しんできて下さい。

このお話をして想い出したわけではありませんが、先日箱根の
ラリック美術館に行ってまいりました。

当時インドでは東西南北あちこちと移動しながら1ヶ月ほど
滞在しました。

途中列車で移動したことがあるのですが、その時の車両が
オリエント急行でこの列車で食事、寝泊まりをしながら、
1週間ぶっ通しで乗ったことがあります。コンパートメントの
各個室にはそれぞれシャワー設備もついていました。

箱根のラリック美術館にはオリエント急行のサロンカーが展示
されており、懐かしくてここに行ってお茶を頂いて見学してきました。

当時は私も若くて(笑)、ルネ・ラリックなんて人物を知る由も
ありませんでしたが、キャビントレインもレストラントレインも
素晴らしかった記憶だけは今も残っています。
ただ、列車内部の細かい造作までは覚えていませんでしたがね。(笑)

また、お土産話をお聞かせ下さい。

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七夕さまの前後から、杳さんと交わした会話を書き抜いてみました。

それにしても、35年前というと、私もまだ20代。この新聞記事を見ていると、どれもこれもまったく今の時代に置き換えて何の違和感もないことが恐ろしいですね。

世の中の時間は、川の水のように流れて移り変わるのではなくて、泉の噴水のようにぐるぐると回っているだけで、それも泉の噴水はモーターを傷めないようにゴミを除去する装置がついていますが、時間の噴水は繰り返される毎にドロドロに澱(よど)んでいき、ちょうど事件も同じように今ではさらに凶悪化、凶暴化しています。

杳さん、インドへはどうぞお気をつけてお出かけください。