カエルには超能力がある?

西暦132年に中国で世界初の地震を予報する機械が作られたと文献にあります。

当時地震は神の怒りと思われていましたが、迷信を信じず自然現象であると信じ地震の研究に力を注いだ科学者、張衡の「地動儀」です。

青銅製で中央の円柱を囲むようにして東西南北八方向を向いた竜の玉を咥えた8匹の竜が取り付けられその下には口を開けたガマガエルがその玉を待ち受けています。

揺れを感じると振り子の作用でその方角の竜が玉を吐き、「ドン」と音を立てて下のカエルの口に落ち、どの方向で地震が発生したかわかるというものらしいです。


後漢時代、都の洛陽付近では大地震が多発していたようで、中国はそれほどの地震大国なのです。

今回の四川省で起きた大地震は100人、1000人、5000人、1万人とあっという間に犠牲者の数は増え、今日の新聞では死者1万2000人、生き埋め2万3000人とありました。この地震は長さ300kmもある2つの断層が連動しておこったもので、そのエネルギーはなんと阪神・淡路大震災の32倍の規模といいます。


ところで、張衡の「地動儀」のカエルではありませんが・・・・・

12日にこの地震が発生する1週間前の5日、四川省綿竹市で数十万匹のヒキガエルが一斉に移動するという異常現象があり、道路を渡る大群のカエルが車に轢かれたり、人に踏みつぶされたりしたようです。

地震の前にその地から鳥やネズミが一斉にいなくなったり、犬が異常に吠えるという自然現象も聞いたことがあります。

動物には地震予知の超能力があるのでしょうか?

私は、小動物たちが人に感じないほどの地震の兆候による低周波、気圧、地熱などのごくごく僅かな変化や信号を察知して今までの環境と違うことを感じ取り、その地での居心地が悪くなって一斉に移動するのではないかと思うのですが・・・。 どんなもんでしょうかねぇ?



大きな天災が相次いで2つも続きました。 5月2日にミャンマーを襲ったサイクロンでは、死者3万4200人、行方不明2万7800人と同国の軍事当局から発表されています。

四川大地震ミャンマーサイクロンで亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、サイクロンで行方不明になられた方々の早期発見と、地震で生き埋めになられている方々の一日も早い救出を願ってやみません。