丹波路快速に乗って・・・
一昨日篠山へ行くのに始めて乗ったJR福知山線の丹波路快速です。
今までは殆どと言っていいほど、電車に乗ったことはありませんでした。
昔、群馬から栃木に向かうローカル線に乗ったことがありますが、その時にホームに入ってきた電車のドアを手で開けて乗るのには驚いたものです。
私のほかに乗る人がいなかったら、多分自動で開かないドアの前に突っ立ったままで、そのうち電車は発車してしまい乗り遅れてしまったことでしょう。(笑)
今日乗った福知山線にもこんなのがついていました。
今では手で開けるのではなく、半自動ドア方式になっていて、ドアごとにボタンを押せば自動で開くのですね。
こちらは電車の外側、「あける」ボタンだけがついています。
やっぱり福知山線はローカルなんだと思いながら、昔の体験を思い出した次第です。
ところが、ところが・・・ です。
帰りの尼崎駅からJR東海道線神戸線に乗って驚きました。
この電車にもこのボタンはついていました。
ランプが付いている時しか作動はしないようなので、神戸線ではこの半自動ボタンで開閉することはないでしょうが、ちょっとビックリしました。
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話をもどします。
JR尼崎駅で丹波路快速に乗り換えるときに、篠山口駅まで行く快速電車のホームと、そのずっと手前の新三田駅で折り返す快速電車のホームとが離れているようです。
電車にあまり乗ったことがない私はこちらの方が早く出発するようなので・・・と、単純に考えて階段を降りたホームに入ってきた快速電車に乗りこみました。
座席に座ってから、ひょっとしてやっぱりこの電車は違うかも・・・と、家内とコソコソ話しておりました。私の右側には大学生さん、そしてそのもう一つ右にはヘッドホンをつけた高校生のお兄ちゃんが座っています。
その隣の席の大学生さんに、「この電車は篠山口駅まで行きますか?」と尋ねてみました。彼はバッグから手帳を取り出し、挟み込みのJRの路線図を見てくれましたが、それには宝塚駅までしか載っておらず、その先は至三田、福知山となっています。「この線で間違いはないのですが、宝塚で乗り換えた方がいいようですね」
と、教えて下さいました。篠山からずっと手前の伊丹駅で降りられた大学生さんだったので、はるか先の篠山口駅のことまではわからなかったのでしょうね。
間違いを教えて頂いたときに丁度ドアが閉まってしまったので、篠山への直通の電車に乗り換えることは、もうできなくなりました。
まっ、いいか。宝塚駅で降りて後から来る篠山口駅行きの快速に乗り換えればいいんだから、ということでその電車で宝塚駅まで行くことにしました。つか、それしか手はないわけで・・・^^;;
伊丹駅で降りられた大学生さんにお礼を述べて、その開いたところに一つ席をずらして座り直しました。ヘッドホンの高校生のお兄ちゃんの隣の席です。
走り出してしばらくすると、隣のお兄ちゃんが「篠山口へ行くんですか?」と尋ねてきました。そうだと応えると、「宝塚駅で乗り換えると、階段を上がってホームを変えないと行けないから、手前の川西池田駅で乗り換えた方がいいですよ。その駅だと同じホームに電車が入ってきますから」と、親切に教えてくれました。
彼は大学生を挟んだその先にいて、その上ヘッドホンをつけて音楽を聴いていたはずなのに私たちの会話を小耳に挟み、宝塚駅で乗り換えるんじゃ大変と、わざわざ教えてくれたのでした。
彼も同じ川西池田駅でこの快速電車から、ホームの反対側に停まっていた普通電車に乗り込みましたが、お兄ちゃんが降りるときに、家内が何度も何度も「ありがとう」とお礼を言うもので、相当照れくさかったんじゃなかったかなと同情します。
みなさんとても親切です。今時の高校生なんて、こちらから尋ねてもそれこそ「そんなの関係ねえ!」なんて答えが返ってきそうな年頃でしょうが、向こうから先に声をかけてくれるこんな親切なおにいちゃんもいます。人って分からないものですね。
おかげでとても気分のいい、嬉しくなるローカルの旅となりました。
丹波路快速の大学生さんも、高校生のお兄ちゃんも、ホントご親切にありがとうございました。