EUで車のCO2排出規制、違反したら巨額な制裁金が・・

EUが自動車のCO2排出規制を2012年までに現行比で平均20%削減するとの数値目標を盛り込んだ新法案を加盟国に提出します。

地球温暖化防止のための厳しい排出規制、いいことですねぇ。

EU市場で販売される新車が対象で、現在の規制値は1?走行あたり163gですが、これを130gに削減するよう数値目標を定め、各社に重量別に削減目標を割り当て、違反したら巨額の制裁金を科すとしています。

その制裁金はまだ確定していませんが、制裁金が軽いと各社が環境技術の開発に取り組まないという理由から、期限内に削減できないときは超過1gあたり最大95ユーロ(約1万5千円)を科すという巨額な制裁案が浮かんでいるそうです。

もしこれが日本だと、企業からの圧力や癒着も絡んで、「もう少し緩くしてよ」、なんて声が聞こえてきそうですが、さすがEUですね。

日本の新燃費規制は、2015年度までにEU基準に換算して1km走行あたり135gまでの削減なのですが、2012年までに130gとするEUの規制はこれよりもはるかに厳しいものです。

日本もこれに対応するには、小型車シフトだけでは不十分で、車体の軽量化や省エネルギーエンジンの開発が必要であろうと日経の記事に書いてありました。

これからどんどんクリーンディーゼル車ハイブリッド車が増えてくるでしょうね。

いずれにせよ、温暖化防止に向けて環境を整備することはいいことですよね。



日経の記事自動車CO2削減、2012年までに20%・EU、違反メーカーに制裁金
ブリュッセル=下田敏】欧州連合(EU)が日米欧などの自動車メーカーを対象に検討している二酸化炭素(CO2)排出規制の概要が明らかになった。2012年までに現行比で平均20%削減するとの数値目標を設定し、違反企業に制裁金を科す。自動車各社がCO2排出枠を売買する業界内の排出権取引も認める。15年度が期限の日本の新燃費規制より厳格な内容で、新たな規制に対応できないメーカーは巨額の制裁金を科せられ、欧州での自動車販売は抜本的見直しを迫られる。

 EUの欧州委員会は19日にも排出規制を盛り込んだ新法案を加盟国に提出する。CO2の排出規制はEU市場で販売される新車の平均排出量が対象。12年を達成期限に業界全体で1キロメートル走行あたり130グラム(現行は163グラム)の数値目標を定めたうえで、各社に重量別に削減目標を割り当てる方針だ。排出量が多い高級車が主体のドイツの主張を入れ、車体の重量が大きい自動車の削減幅を緩和する。(18日 20:14)