後期高齢者医療制度、ほんの少しだけ先送りになりそうです

今朝のニュースで成田空港、関空の空港駐車場にある放置車両の話をしていました。

今年の3月時点で250台もあり、5年も放置されているものから高級外国車もあるそうです。その未納の駐車料金は7000万円に上ると言っていましたね。

成田も関空もどちらの空港会社も、これまで放置車両に対する明確な規定を定めていなかったので、処分できなかったけれど、9日に検査院の指示を受け、一定期間を経ても所有者が引き取らない車の売却益を、徴収できなかった駐車料金に充てるなど対応を改善したというニュースでした。


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今日は家内のお勉強会。病院の先生を交えて、今日のお話も前回の続き後期高齢者医療制度だったそうです。

分かりやすく、例をあげての説明だったようです。 例えば・・・。

 「75歳からは9割引の、70歳以上は8割引の割引券(例えです)をもらって治療を受け、その割引券を使い切ったらもう国の補助は終わりですよ」、ってこんなふうな感じで・・・。

これからは75歳を過ぎたら、健康でなければ「もう死ね!」と言うことなんですよね。

折しもお勉強会に合わせたようにタイミングよく、今日11日、与党は来年4月に予定していたこの制度を、75歳以上は半年、70〜74歳は1年先送りする方向で調整に入ったというニュースが夕刊に出ていました。

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ある病院の話によると、高齢者に限らず、現時点でも医療費を払えず滞納する患者がかなり大勢いるそうです。 

そして、その治療費を回収するために、病院側はそんな患者に「生活保護」の申請をさせることがあるそうです。 「生活保護」を受けることにより、少なくとも国負担の7割を回収することができるからと言うことらしいです。

また、ほとんどの病院で、入院が長くなる患者に対して、入院期間が3ヶ月を過ぎると現況の制度では国からの補助がなくなることを理由に、半ば強制的にその病院を追い出しにかかり、他の病院へとたらい回しにします。

たらい回しにされても、まだ受け入れて貰える病院があればまだいいですが、なかったら家に帰るしかありません。

手のかかる高齢者になるほど受け入れてくれる病院は少なくなります。 その時の家族の負担を考えると、悲劇です。 子育て中の家庭もあれば、家のローンのためにパートに出ている主婦もいます。 高齢者の一方が認知症で介護をしている家庭もあります。 そこにさらなる高齢者が受け入れて貰える病院がなくて帰って来るとしたら、この家庭はどうなるでしょう? 

どうして弱者にやさしくないこんな国になってしまったのかと疎まれます。

テロ特措法だのODAだの、現実ばなれした他国の支援にまわす金はあっても、自国の福祉の最低の保障にまわす金はないってことですか?立派な議員宿舎を建てる金はあっても、医療費控除にまわす金はないってことですね。

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神戸市も今まで70歳以上は無料だったバスや地下鉄、ポートライナーの料金を半額負担させる方向にあります。

高齢化が進む中で、どんどん年寄りに負担がかかる制度に変わりつつあります。



ますます国民にやさしくない国になっていきますね。 

この先一体どうなるのでしょうか? とても不安です。