秋のゴールデンウイーク構想

2祝日移し「11月連休」、与党内に構想

 11月初めに祝日を集め、「秋のゴールデンウイーク」をつくる構想が与党内に浮上してきた。前後の週末と合わせ、長期休みが取りやすくなるとの判断に加え、観光業振興の効果も期待する。自民、公明両党が14日にも協議し、7月の参院選の与党重点政策に盛り込む方向で調整に入る。

 構想は11月3日の文化の日の前後に体育の日(10月第2月曜)と勤労感謝の日(11月23日)を移すというもの。1日と5日にすれば、振り替え休日などで4連休以上ができやすくなる。 (07:00)


今日の日経にこんな記事がありました。



これは安倍政権が唱える「ワーク・バランス・ライフ」(仕事と生活の調和)の実現に役立つとの判断からだと言います。

また、5連休が新たにできると経済効果への期待も大きく与党幹部は「予算のいらない経済対策」だと言います。

ただ、冒頭に「11月初めに祝日を集め・・・」と、あるように新たな休日を作るわけではありません。体育の日と勤労感謝の日文化の日の前後に移動すると言います。

以前、10月10日の体育の日をハッピーマンデー導入時に10月の第2月曜に移動した経緯がありますが、この日を町内会や地区のイベント開催日として位置づけ町民・住民の親睦と健康を図ろうとしているところでは、これが「秋の大型ゴールデンウイーク」の中の一日となると、イベントに人が集まらなくなり本来の目的から遠く外れてしまうことにはならないでしょうか。

また、体育の日は歴史的にも浅いのですが、勤労感謝の日となると、この日は記録があるところから見ても日本書紀の時代から続く新嘗祭(にいなめさい)の日でもあり、その歴史的背景を考えると安易にこの日を移動していいものか非常に疑問に思います。

新嘗祭(にいなめさい)とは、農業国日本がその年に収穫された新しい穀物を天地の神に供え農作物の恵みに感謝する日であり、天皇が国民を代表して新米を天照皇大神をはじめとする天上地上の神々に捧げる式典のことで、天皇自らも食べる儀式を言います。新嘗とはその年に収穫された新しい穀物のことをいいます。

一年を通して作った農作物が、秋の収穫期を迎え、その恵みを喜び、農作業という労働に感謝をする新嘗祭を、1948年にあらためて勤労感謝の日として制定されたと言って過言ではないでしょう。

こういう歴史ある祝日は安易に動かしてもらいたくはないものです。ハッピーマンデー導入時にも、この勤労感謝の日は対象から外された経緯があります。安倍総理はじめ与党幹部の皆さん、このあたりのことも充分にご検討を頂いた上で審議をして下さい。



おっと、それにこの日は私にとっては、新嘗祭勤労感謝の日以上に誠にもって重要な日でもあります。(笑)

毎年必ず祝日で休みとなるこの日をわざわざ選んだのに、単なる平日となってしまってはそれにまつわる私的行事すら出来ません。

それにもまして、11月23日が平日となった時、万が一にも私がその日をうっかり忘れるようなことにでもなると・・・・・

・・・それこそ大問題です。(汗)