模倣? パクリ? あまりにも節操がありません・・

産経新聞の報道によれば「日本企業の中国模倣品による知的財産権の年間損失は8500億円に及ぶ」と言います。

中国では日本のブランド食品からブランド衣料、ガンプラガンダムのプラモデル)から電化製品までニセものや模倣品が横行しています。

そんな中、27日に開幕した北京国際自動車ショーでも、日本車と類似した模倣製品が展示され、日本の企業が撤去を求めるという事態も起こりました。

今日の日経新聞によると、中国国営の新華社は「中国車には明らかな模倣の跡が見られ品質面などで外資の車とはっきりした差がある」と発表しています。

中国企業知的財産権保護の意識は低く外資との争いも目立っています。

コストダウンを図るために、中国に工場を作り製造拠点を移している日本企業は数えきれないほど沢山ありますが、それらの企業はどの程度の技術を日本から持ち出しているのでしょうか。日本から技術者を派遣してそのノウハウを伝授し、肝心要(かなめ)の心臓部の企業秘密までをも中国へ移行している企業もあるのではないかと懸念します。

自動車産業においては、どうなんでしょうか。新華社の言葉を借りると、?一部には明らかに(外資製の)デザインを模倣した跡がある ?技術レベルが高くなく精密さの面で劣る?低級、低価格車が多い(日経)、と指摘しています。 

つまり、外面的な見てくれは模倣出来ても、性能までは模倣できないということでしょう。自動車に関する限り、日本の技術面における緻密な秘伝は、少なくともまだ洩れてはいないということなのでしょうか。

何十年か経ったある日、日本の高度な技術は合弁とか共同開発とか言う言葉に置き換えられてすべてパクられ、フタをあけたら日本には何も独自の技術が残っておらず、突然中国にギャフンといわされることになるのではないかと心配しています。



日産ムラーノ(左)とそっくりな長城汽車ホーバーのフロントです。




同じく、いすゞアクシオム(左)とそっくりな長城汽車ホーバーのリアです。




トヨタハイラックスサーフとそっくりなSUVです。その名もセーフ(SAFE)。バカにしてません?









このほかトヨタヴィッツと類似が指摘される長城汽車の来年発売の小型車や、日産ダットサンとそっくりなピックアップトラックトヨタジェスタをベースにした第一汽車の紅旗HQ3や、マツダ6(アテンザ)をベースにした紅旗奔騰、ホンダのCR−Vにあまりにも酷似していてモーターショーで会場から撤去まで求められた中順汽車のSUVなど、次から次へと類似品が目白押しです。

節操もなにもありませんね。パクリ屋といわれる所以(ゆえん)です。





※RESPONSE様の写真を一部使わせていただきました。