日本人の意識はこのまま薄れていくのでしょうか?

世界遺産である広島原爆ドームのすぐ横に、ドームよりはるかに高い44mの14階建て高層マンションが建つということです。(毎日新聞 2006年2月25日)

平和活動の鎮魂の象徴としての景観をどう守るのかという問題が今広島で起こっています。

原爆ドームのすぐ横という場所に、建てる業者も建てる業者ですが、高さの規程を持たない後手後手に回った景観条例の中、建築基準法に合致しているというだけで、他部署と連絡を取り合うこともしなかった縦割り行政の中にあぐらをかいている役人も役人です。

もちろん法律や条令は、守らなければいけませんし、それがひとつの基準でもあります。

でも、法律や条例を侵していなければ、何をやってもいいのかというと、またちょっと違います。

法律や条令は守るべき最低の基準でしかないと思うのです。

この戦後日本の象徴ともいうべき、景観を守らなければならない平和記念公園原爆ドームのすぐ横で、マンションを建てる側も許可する側も、もっとグローバルなものの見方はできないのでしょうか?

この人たちのあまりもの視野の狭さを憂います。

憂うといえば、「日本も核を保有して武装すれば、米国に頼らず対等な立場になれる」と発言した麻生外務大臣

なにを考えているのでしょう。自分の置かれている立場をちゃんとご理解されているのでしょうか?

自分のエゴ的な意見や思想だけで物事を判断してしまう愚かな人たちはここにもいました。