ドラえもんの若返り

ドラえもんの声優が変わりますねぇ。
4月15日の放送分から新声優にバトンタッチです。
3月18日の放送が旧声優の最後の放送でした。

主人公のドラえもんは、大山のぶ代さん(68)から
水田わさびさん(30)に、なんとジャイアンにいたって
は、たてかべ和也さん(70)からなんと中学2年生の
木村昴くん(14)です。
新しいドラえもんは5人合わせて200歳以上、
平均年齢40歳以上の大幅の若返りです。

ドラえもんを見ていない人でも、ドラえもんの声は聞いたことがあるはず。
1979年の放送開始から26年間にわたって親しまれてきた大山のぶ代さん
ドラえもんのあの独特な声は日本中誰も知らない人はいないでしょう。
ドラえもんのイメージが残念ながら変わってしまうと思っていました。

ところが、昨日ニュース番組の中で水田わさびさんのドラえもんの声を聞かせて
もらいました。
聞いてビックリしました。もちろん68歳の大山のぶ代さんと30歳の水田わさび
さんでは声の若さはいなめません。でも、「男の子のようなちょっとつぶれた感の
ある愛らしい声」(テレ朝)と発表されたその声は、26年前の大山のぶ代さんの
声を覚えているわけではありませんが、多分こんな声だったのだろうと思わせる
ような、大山のぶ代さんを若返らせたような声で違和感をまったく感じさせません
でした。

さすがに、ドラえもんのイメージを壊さないように配慮して、オーディションで
590人の中から選ばれただけのことはある、と感心したものでした。

ところで話はかわりますが、日経新聞の「デジタルスパイス」という
コラム欄の山根一眞さんが、最近の記事の中で、ライブドアのニッポン
放送獲りに関連してAMラジオのことについて書いたところ、厳しい意見
メールが来たそうです。その中にはっと思わせる1通のメールが・・・

 「小生、生まれつきの聴覚障害者ゆえ、ラジオとは無縁な生活を送って
 いましたが、ラジオには、『決して自分たちを裏切ることのない人生の
 パートナー』という楽しみがあったことに驚きました。このパートナーが
 自分にもあったのなら、どんなに良いだろうと憧れました」

山根さんはこのメールを見て、彼らがラジオの世界を全く知らないまま
だったことにあらためて愕然としたと、綴っておられました。

たしかに私たちが、仕事をしながら、あるいは車を運転しながら聞く
パーソナリティたちの温かい語りかけは、無意識のうちに生活の一部
として聞いてきましたが、決して文字だけでは伝えることのできない
この温かい語りかけを聴覚障害者のみなさんは聞いたことがないん
ですよねぇ。

あらためて、耳の聞こえる幸せを感じ、ドラえもんの声を聞ける楽しみを
ありがたいと思った一日でした。