ダビンチの話題を、新聞記事から2つ

ダビンチの「最後の晩餐」の高解像度画像が、公開されました。作品の数センチのところで見た精密さです。彩色前のデッサンの痕跡までが見分けられます。

160億画素の写真はこちらから




. 「最後の晩餐」160億画素の高解像度でネット公開
 イタリア・ルネサンスの代表的芸術家レオナルド・ダビンチの壁画「最後の晩餐」が、160億画素という非常に高い解像度の画像で28日までにインターネット上で公開された。1000万画素のデジタルカメラによる画像の1600倍の鮮明さだという。AP通信などが伝えた。

 最後の晩餐は15世紀、ミラノにあるサンタマリアデレグラツィエ教会の食堂の壁に描かれたフレスコ画。1999年に20年以上にわたる修復作業が完了した。

 美術専門家によると、公開された高解像度画像は、作品から数センチの至近距離で鑑賞するような精密さで、ダビンチが彩色する前のデッサンの痕跡まで見分けることができる。絵画の劣化が進んでいる様子もうかがえるという。

 最後の晩餐は年間30万人以上が世界中から鑑賞に訪れるが、鑑賞時間は15分に限られている。(10月28日共同)


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もう一つ、ダビンチの「モナリザ」を2億4000万画素のカメラで撮影し、拡大して調べたら、いまの「モナリザ」にはない眉毛とみられる筆跡がみつかったというお話です。





. モナリザにまゆ毛の跡、高解像度カメラで分析
 米CNNテレビは19日、レオナルド・ダビンチの名画「モナリザ」に、当初はまゆ毛が描かれていたとみられることが、高解像度カメラによる分析で分かった、と伝えた。

 モナリザのまゆ毛をめぐっては、ダビンチが描かなかったとする説や、修復などで消えたとする意見があり「世紀の微笑」の謎の一つになっていた。

 CNNによると、分析したのは、フランスの技術者、パスカル・コットさん。自作の2億4000万画素のカメラでモナリザを撮影し、この写真をさらに拡大して詳細に調べたところ、左目の上にまゆ毛とみられる筆跡があるのを発見した。

 コットさんは、モナリザの目の周りには亀裂があり、修復やクリーニングの際にまゆ毛やまつげをふき取ってしまったと推測。「まゆ毛が1本でもあるということは、当時、まゆ毛やまつげが描かれた証明になる」としている。コットさんはこのほか、モナリザの皮膚や背景の空が、描かれた当初は鮮やかな色彩だったと分析。分析に用いた写真などは、サンフランシスコの展覧会で展示中だ。(ニューヨーク10月19日共同)