「東洋タイヤターンパイク」って・・・どこだか分かります?

ネーミングライツ(命名権)が日本でも盛んになってきましたね。

日本のスタジアム名などがネーミングライツで呼称が変わって戸惑った人も大勢おられるのではないかと思います。例えば「県営宮城球場」が「フルキャスト球場」に、「西武ドーム」の「インボイスSEIBUドーム」、「福岡ドーム」の「福岡YAHOO!JAPAN」、そして神戸の「グリーンスタジアム」にいたっては、「ヤフー!BBスタジアム」に変わり、さらに「スカイマークスタジアム」へと既に2度も変わりました。

今回話題になっているのは、道路のネーミングライツです。

有料道路では初めてなのですが、球場名とは違ってこちらは非常に困りますね。

問題の道路は「箱根ターンパイク」です。 これがネーミングライツで「東洋タイヤターンパイク」になるそうです。

箱根ターンパイク」は、東急が認可を受けて建設をした民間道路ですが、幾多の変遷の末、現在はオーストラリアの金融業者マッコリー銀行グループが出資をしている企業からの出資で運営されているそうです。

日本道路公団も平成17年に解体されて分割民営化されました。箱根ターンパイクに限らず、日本全国の民営道路が、ネーミングライツでコロコロと名前が変わるとなると大問題です。

古い地図を見ていても、古い地図ソフトを搭載したナビでも、現実の道路名と異なることになります。渋滞情報などでもその変更を知らない人は、情報の道路がこれから自分が走ろうとしている道路であるとは思わない事態が発生するでしょう。


この箱根ターンパイクを皮切りに全国にある民営の高速道路・有料道路が我も我もとネーミングライツの行使をするとこれも非常に困りますねぇ。こうなると悪戯に混乱を引き起こすだけだと思のですが・・・。国土交通省はその辺りのことをどう考えているのでしょうか。

今回の「東洋タイヤターンパイク」は5年間の契約という事ですが、5年後には、また新しい名称に変わる可能性があります。

案内標識はどうなるのでしょうね。当然書き換えられるのでしょうが・・・。それに箱根ターンパイクは富士山の遠望や小田原市街、芦ノ湖の眺望が抜群ですが、霧の発生などでよく通行止めにもなる道路です。老婆心ながら、「東洋タイヤターンパイクが霧のため通行止め」と放送されると、逆にマイナスイメージとはならないのでしょうかねぇ?