『アシュリー』 〜 まだ知らない人のために・・・

フジテレビ系の番組
『サイエンスミステリー それは運命か奇跡か!? 
〜DNAが解き明かす人間の真実と愛〜』
第4章「短い命を刻む少女・アシュリー」
で取り上げられたドキュメンタリーです。

何度かにわたって放映されたこのドキュメンタリーは
世界で30人から40人しかいないという難病で
人の10倍の速さで年をとり、その平均寿命は13歳
というプロジェリア患者のお話です。

見る人の心に涙を誘わずにはいられない彼女の運命と
ひたむきで常に前向きなアシュリーの生き方には
教えられることがとても多く、どれほど多くの人が
感動を受けたことでしょう。
私も第1回目の放送を観た後、テレビの番組表に
「アシュリー」の文字を探すほどでした。

そんな彼女のことばとイラストを綴った本がこのたび
フジテレビ出版(発売元:扶桑社)から発刊されました。

まだ読んでいない人に、是非読んでほしい一心から、
下手な私の解説よりも、もっと高い訴求力をもとめて
この本の帯とカバー裏と彼女のことばの一部を紹介
させて頂きました。

出版社さんには、どうか一部をここに掲載することに
ご協力をお願いいたします。


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アシュリー・ヘギ著  アシュリー (All About Ashley)

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帯から:

治療法のない難病により、14歳の若さで死と直面するアシュリー。
それでも前向きな彼女の姿から、生きることの大切さが伝わってくる。
世界でわずか約30〜40人の早期老化症の子ども。
人の10倍もの速さで歳をとる彼等の平均寿命は、13歳である。
限られた短い命を精一杯生きているアシュリー。
14歳になり、プロジェリア患者の平均寿命を超えたいま、
自分のこと、病気のこと、命のこと、家族、
そして最愛の親友のことを自分のことばで懸命に語る。

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カバー折り返しから:

老いと死 − それは
誰にでも訪れるもの。
しかし、人の10倍もの速さで
年をとってしまうアシュリーは、
それを思春期に迎えなければならない。
まだ14歳なのに、90歳近い身体で
老いと死に直面するアシュリー。
それでも彼女は、
「わたしはハッピー」と笑顔を見せる。
アシュリーの前向きな生き方から
生まれた言葉たちは、
「あなたも人生を精一杯生きて」
というメッセージのように
読む者の心に響いてくる。

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本文から(一部抜粋):

プロジェリアじゃなければいいのに、なんて思わないわ。
わたしはわたしという人間であることが幸せだし、
神様がわたしをこうお創りになったのには、
きっと理由があるはずだもの。

わたしは、人の前で悲しい顔はしたくない。
笑顔でいると、みんながハッピーになるでしょ。

ハッピーでいられる自分が好き。
悪口を言われたときでも、
誰かがわたしに怒ったときでも、
相手に対して怒らないでいられる自分が好き。

嫌いなところはひとつもないわ。
たまにはね、イラついちゃうときがあって、
ちょっと嫌いになりそうになるけど、
そういうときは、
なぜ、わたしは怒っているんだろうって考えて、
気持ちを落ち着けるようにしているの。
そうすると、こんなことで怒るなんて意味がない。
バカみたいだって思えてくるの。
で、それで終わりにするの。

わたしはいつも前向きでいたい。
前向きになれないときが
これまでに一回か二回はあったかも。
でも、ほとんどないな。

自信を失ったこともないわよ。
だって。自信を失わされるようなことが
起こったことなんてないもの。

人はこうなのに、自分はこうだとか、
誰かと自分を比べて、どうこう考えたりしない。
誰だって完璧じゃないもの。

わたしは、死ぬのは怖いとは思わない。
もしも、わたしが誰かから
あなたにはあと24時間の命しかありませんよ、
と言われたとしても、
それで困ったりはしないわ。

死は誰にでも訪れるもの。
恐れるなんて、
意味がないことだと思う。

なぜ、ここにいるのか、
それはわからない。
でも、わたしたちがここにいるのには、
何か目的があるはずだと思うの。

わたしはハッピーに生きたい。
ほかの人たちを勇気づけるように生きたい。

生きるチャンスを与えられているのだもの。
わたしは、自分の定められた時間がくるまで、
すこやかに生きていきたいと思っているわ。

自分がいま得ているもので十分幸せだと思うから、
それ以上、ほかに思いつかないわ。

これからどうなりたいかって?
ハッピーで、みんなを勇気づける人になりたい。
人の助けになれる人になりたい。
愛情にあふれた人になりたい。

ありがとう!
みんなもハッピーな笑顔でいてね。



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アシュリーの母、ロリーの手記
ロリー・ヘギ著  みじかい命を抱きしめて 
こちらも、同出版社から発売されています。

アシュリーには人生の大切さを教えてもらった、と語るロリー。
そしてアシュリーを、こんなにも明るく育てたロリー。
そんな娘の宿命を背負って生きる母親の愛を知るためにも、
こちらも是非読んでみたいと思っています。


『アシュリー』のテレビ番組は、私の子供たちもとても感心を持って観ています。

もうすぐホワイトデーですね。

この本を、私の子供たちにプレゼントすれば、とても喜んでもらえると思うので
バレンタインのお返しにつけて贈ることにしましょう。







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