風の詩
JAF Mate の巻頭を4年間に亘って飾っている星野富弘さんの
「風の詩」。
やさしさあふれる、そしてたくましくもある季節の草花の絵に詩が添えられています。
この詩に、星野さんの高校時代からの親友である舘内端さんが欄外で投語されておられます。
その投語に、今度はまた星野さんが答語をします。
このやりとりがなんとも言えないんです。
星野さんは群馬県の中学校の体育の先生として着任した2ヶ月後に、指導中に誤って頸椎を損傷して首から下が麻痺する重傷を負いました。
肩から下の全身の運動機能を失った星野さんは、口にくわえた筆で絵を描くようになり、後にその絵に詩を添えるようになりました。
そんな星野さんの12月号の絵は シロノセンダングサ。
添えられた詩は――
私を
信じたのかい
ズボンの裾に
しがみついている草の実よ
そして、舘内さんの投語です。
そろそろ
はがしてやって
下さい
花を咲かせたい
そうです
星野さんはこの投語に答えます。
こんなに
もてたのは
生まれて初めて
だったのに
もうお別れですか
・・・と。
このやりとりがほのぼのとしていて楽しくて、とても好きなんです。こんなやさしい会話ができたらすごくステキだなぁといつも思っています。
ですから、JAF Mate が届くたびに一番最初にこのページを開きます。
一番最初にこのページを開くといっても、巻頭に掲載されているんだから表紙をめくれば最初にこのページ出てくるでしょう――なんて野暮なことは言わないで下さい。目次に半分奪われたこのページがこの冊子全体の中でとにかく一番好きなんですから・・・。(笑)
投語をしている自動車評論家の舘内端さんは、星野さんと同じ群馬県の出身でこのJAF Mateを発刊している日本自動車連盟の理事でもあります。
舘内さんは、車に関する著書も多く、「散々クルマで遊んできたことへの懺悔だ」(wiki)との思いから、1994年にアメリカの電気自動車レースに参戦したのを機に、現在電気自動車などの低公害車の普及活動を行っています。
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やさしさを 草花に託して…
自然の一瞬のきらめきをとらえ
こみあげる想いをユーモアに謡う富弘の詩画。
ひたむきに生きる強さと勇気…。
あたたかな草花との語らいが あなたの心を和ませます。
以前から、いつかJAF Mateの巻頭を飾るこの星野さんの詩画のことを記事にしようと思っていたのですが・・・
実は、先月 emichan/suさんに先を越されてしまいました。
二番煎じとなってしまいましたが・・・(笑)