これからは買わなきゃいいんですよ

今日(28日)、中国公安当局の記者会見で余副局長が、事件は人為的なものであり、殺虫剤メタミドホスが混入されたのは中国ではない、と日本側が主張する「日本国外混入説」を真っ向から否定しました。

今まで共同で捜査をして、双方が収集した証拠などを交換し捜査を加速させることなどを中国当局と確認していたハズなのに、中国公安省は日本には連絡せずに単独で会見を開きました。

先日の天洋食品の工場長の発言と言い、今回の公安省の余副局長の発言と言い、なんという記者会見なのでしょう。

具体的にまとめますと・・・

日本側の見解→メタミドホスは日本では一般には手に入らない。日本の研究機関の試薬にはないいくつかの不純物が含まれていたので日本国外で混入したことは明らかである
中国の反論→中国のものとは断定できない

日本→密封された袋の内部から検出されていて、袋の外からの浸透実験をしたが、内部へしみ込むことはあり得ず中国で混入されたことは確実である。
中国→試験の結果、袋の外側から10時間以内に内部に浸透することを確認した

日本→日本の異なる地域における発生や、施錠されたコンテナで輸入された事実から輸送途中における混入は考えられず日本国内での混入の可能性はとても低い
中国→(1)原材料(2)生産・包装・梱包(3)輸送――の3段階に分けて混入可能性を調べたところ、「メタミドホスの汚染や混入は見つからなかった」。 「中国で混入された可能性は極めて低い」

日本→天洋食品の工場のビデオ映像の提供を依頼
中国→回答なし

日本→過去に中国で起きたメタミドホス殺人事件に関わるデータなどの提供を依頼
中国→回答なし

日本→資料や写真は既に提供。物証については犯人が特定されるなど具体的な状況が得られる段階になれば提供する
中国→日本の警察当局に対しては、現場の視察や物証、鑑定結果を求めたが応じてもらえず「深い遺憾」を表明

結論として、中国側は(工場内で)原材料がメタミドホスに汚染された形跡はなく、工場内の監視カメラにも異常はなかった。中国側の工場で採取したサンプルからも有害物質が発見されず、包装や倉庫、包装材料にかかわる五十五人の従業員を調べたが「いずれも矛盾や異常はなく、メタミドホスを混入したと疑われる者は発見されなかった」、また「不自然な行いなども認められなかった」。 従ってこれは「人為的な特殊な事件であり、中国で(毒物混入が)起きたとは考えにくい」と言っています。

この事件の解決は今回の中国側の発言で非常にむずかしくなりました。


じゃ、既に起こったことはともかく、今後の問題として私たちはどうすればいいのでしょうか?

簡単です。

これからは日本の消費者がもっと賢くなって、中国で製造されたものを絶対に買わなければいいのです。

たった、これだけのことです。

そうすれば、業者も売れなければ中国では作らない→中国製品が市場から消える・・・。このパターンが一番いい方法だと思います。

ただ、日本人はこういう場合でも全く足並みが揃わない欠点がありますが・・・。





写真:時事通信