Tigers Save Tigers

北京五輪野球の4番打者を務めた阪神タイガース新井貴浩内野手が帰国後病院で検査を受けた結果、「第五腰椎の疲労骨折」と診断されました。

7月半ばに左第4、5腰椎椎間関節炎と診断され、ペナントレースを9試合欠場、その後北京五輪では全9試合に出場して1本塁打、7打点の成績でした。

今季中の復帰は微妙となりましたが、無理をせず治療に専念して、来季に備えて下さい。

昨日の中日戦では、投げては岩田が、打っては私の一押し、林威助外野手が活躍。
林は4回右翼ポール際に先制の2ランを放ちました。

強い阪神が帰ってきました。



ところで・・・ご存知ですか?



美しい縞模様を持つトラ、20世紀初頭にはインドや東南アジア、中国、ロシアなどアジアの広い範囲に約10万頭が生息していましたが、現在は8亜種のうち3亜種が絶滅、残る5亜種も5千頭程度しか残っていないと推定されています。阪神甲子園球場の応援者数は5万人。今や地球上のトラの数はその10分の1しかいないのです。

減少の原因は、森林が農地開発などによる生息地の自然破壊でトラの餌となるシカなどの動物が減少したことによる影響があげられます。

もう一つの原因は美しい毛皮と漢方薬として珍重される虎骨(ここつ)などを求め、密猟による乱獲が今でも続いていることです。




絶滅の危機に瀕する野生のトラの減少を食い止めるために、レンジャーがパトロールを行っています。レンジャーはトラの監視と密漁の取り締まりだけではなく、トラの餌となるシカなどの密猟も監視し、森林の違法伐採や山火事などのパトロールにも当たっています。

阪神タイガースの岡田監督は、野生のトラの絶滅を防ぐためには先ずは現地での密猟を防ぐことと位置付け、「Tigers Save Tigers]のプロジェクトを2006年に立ち上げ、レンジャーの支援を始めました。

岡田監督は、このパトロールに必要な雨具や防寒着、寝袋、帽子、ヘッドランプや水筒などをリュックに収めた装備品を阪神タイガースが1勝するごとに1キット寄付することにし、84勝した2006年には84キットを、2007年には74勝分の74キットをJWCS(NPO野生生物保全論研究会)を通じてインドのレンジャーに贈っています。




今日は阪神タイガース公認のトラ保護デーです。

今日の甲子園球場で開催される阪神ー中日戦では来日中のJWCSのパートナー「NGOインド野生生物トラスト」のトラ保護担当者、バンブルカーさんによる始球式が行われ、来場者先着2万人の中から先着20名に阪神タイガース承認のトラカムバッグがプレゼントされます。

トラカムバッグは阪神タイガースが承認し、ネパールで生産されたNPOシャプラニールによるフェアトレード製品で、この売上げの一部は、トラ保護基金を通じて、インド、マハラシュトラ州ナグジラ野生生物保護区のレンジャーへ、より効果的なパトロールを行なえるようワークショップ開催費とパトロール用装備代へ当てられます。

昨年はバッグの売り上げから、パトロール用装備25個分に相当する寄付ができました。

トラカムバッグはインターネットでも販売されています。