MOTTAINAI 〜もったいない〜

2004年のノーベル平和賞受賞者でケニヤ環境副大臣であるワンガリ・マータイ博士は、30年前から環境保護を提唱、植樹運動を推進し、女性の教育と地位向上を訴えています。

このマータイさんが今年の2月に来日した際に、【もったいない】という言葉を知って感銘を受け、「この言葉を世界に広める!」と公言して離日したそうです。

マータイさんは3月4日にニューヨークの国連本部で開かれた「女性の地位委員会」閣僚級会合で、この言葉を環境保護の合い言葉にしようと、「MOTTAINAI」と書かれたTシャツを手に「さあ、みんなで『もったいない』を言いましょう」と呼びかけ、会場を埋めた政府代表者や非政府組織(NGO)の参加者とともに唱和した、というニュースをテレビで観ました(→関連記事)
 
この日の演説では「『もったいない』は消費削減(リデュース)、再使用(リユース)、資源再利用(リサイクル)、修理(リペア)の四つの『R』を表している」と解説、「限りある資源を有効に使い、みなで公平に分担すべきだ。 そうすれば、資源をめぐる争いである戦争は起きない」と主張しました。

その後3月6日にはニューヨークの教会でも子供達の前でこの「もったいない」を紹介(→関連記事)、また毎日新聞社との単独会見では「もったいないという考え方が世界に広がり、不平等がなくなれば新たなテロを防止できる」と力説したそうです(→関連記事)

愛知万博に出席のため再来日(→関連記事)をしたマータイさんは、3月24日「愛・地球博」の開会式で開会メッセージとして「自然を守る活動を通し、我々が太陽などの自然に支えられて生きていることが分かります」と訴えました(→関連記事)

また25日にも東京の毎日ホールで開かれたシンポジウム「MOTTAINAIを広げよう」(毎日新聞社主催)に出席、このシンポジウムのパネルディスカッションでは、家庭から出るごみの削減など、「足元からの取り組みが重要だ」などの意見が交わされました(→関連記事)
 
2月にスローライフ支援団体「ソトコト」と共催でマータイさんをソトコトNPOサミットに招いて以来マータイさんの「もったいない」奨励運動に深く関わってきた毎日新聞社は「愛・地球博」(愛知万博)の開幕を記念して「MOTTAINAIキャンペーン」をPRするTシャツを500人に抽選でプレゼントするそうです。
 ●(「MOTTAINAI」Tシャツ応募要領はこちら


現時代に生きる日本人が忘れかけた「もったいない」という言葉、世界語になる前に、日本語であることを、みんなでもう一度再確認しましょう。